『この女』

森絵都著。『カラフル』に続く2冊目で同じく読書会の課題として。たまにこういう現代小説が紛れ込む。実はこの週はスキップしようかと思ったのだけど、図書館に行ったら、探していたわけでもないのに目に入ってきたので、読めということだと理解して借りた。そして読んだ。期待感の高まる出だしで、面白そうだなと思ったのだが、途中でだらだら読みになってきた。出だしがちょっとミステリアスだったので、この出だしに結末が対応しているのだと信じて最後まできたんだけど…ちょっと拍子抜け。もっとも何か別の仕掛けがあったのを読み解けなかったということなのかもしれないけど。

しかしまあ、想定読者は多分ナイーブな若者なんだろうから、私など引っかかるところが皆無も皆無で、間違えてしまいましたって感じだった。男性トイレに入っちゃったみたいな。あとは、舞台になっている大阪の熱いノリは自分のようなネガティブでテンション低い者には共感的に読むのが難しい。ちょうど「パッチギ」を見た時の印象に似ている。あれも冗談かと思ったら地元の人が「あんな感じですよ」と言っていてびっくりした。社会問題を色々入れこんであったけど、だったらストレートにノンフィクションで深層に迫っているのの方がいいと思ってしまう。小説だったら小説の世界に浸りたいという…というわけでもないか。例えば奥田英朗は好きだし。相性の問題だ。大坂も行ったことないんじゃあいけない、来年の目標に大阪行きを入れることにした。


by kienlen | 2015-12-23 23:14 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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