魚市場で

昨日娘が帰省したので、山に蕎麦を食べに行き、それからどうしようかと成り行きで上越に魚を買いに行くことにした。紅葉が里にも下りてきていて、いくつか通過する渓谷がきれいだった。雨と霧に煙っているのも風情がある。市場で魚物色。といっても詳しくない。どれも美味しそう。ヒラアジというのが箱いっぱいで900円なのを娘が示すから、それとカマス一皿500円にした。ヒラアジを袋に移している時、店員の若いお兄さんが「これ、どうやって料理するんですか」と聞いた。予想したことのない質問。こういうのって客からスタッフに聞くのかと思っていたが、こういう好奇心と熱心さは好きなのでひじょうに好印象をうけた。自分が店員でも聞きたくなるに違いない。その前に客的質問として「アジという名前ってことはアジみたいな味ですか」と聞くと「アジとシマアジの中間くらい」という返事だった。

調理の方法は考えていなかった。夜は夫のタイ料理店に魚を持ち込み、それで何かタイ風に仕上げてもらうつもりで、そう話しながらきて、それを前提に選んでいたんだから。それで「コックさんに作ってもらいます」と答えたら、その店員さんは後ろを振り向き同僚に向かって「専用のコックさんがいるんだって、すげえ」と言った。娘と顔を見合わせた。言い訳がましく「ちょっとタイ料理の店をやっているんで、そこに持ち込むだけですよ」と付け加えてしまったのがお里が知れる。魚を先に店に運び、夜の遅めに行ったらヒラアジは辛いタレを付けて食べる唐揚げに、カマスはレモングラスのたっぷり入ったスープになっていた。美味しい、美味しいとだけ言いながらガツガツ食べた。専用のコックさんがいるほどの身分であるはずなのに取り繕えない下品さ。娘がビールをもっと飲みたそうにしていたが、淑女として禁止して自分は飲んだ。

Commented by jun at 2015-11-03 20:37 x
「外交官と淑女」という日本で言えば古典落語のようなパーティージョークがありましたね。
うちは来週に娘が帰って来ます。焼肉が食べたいとか。川魚も好きですが。二十歳の原点、何でも食べろよ!
ところで、確かに専属のコックさんですね。
また、今は「すげえ」が普通で、その丁寧語、敬語が「すごい」だと何年か前に知りました。(-_-;) 「すごい」を下品に言った訳でなく。私の言葉も年配者には乱暴かな?

Commented by kienlen at 2015-11-04 18:59
専用って変でしたね。専属に訂正。ありがとうございますjunさん。
by kienlen | 2015-11-03 08:38 | その他雑感 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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