『世界史の極意』

このところ小説ばかりが続いているので、ちょっと軌道を戻そうかと思って昨日に続いて今日も小説以外を。久々に佐藤優。発行は今年の1月で、その頃に買ったまま読んでなかったのか、それとも1度読んだのか覚えてない。読んだような気がするのは「安倍政権は、コンビニの前でヤンキー座りをして、みんなでタバコをふかしている連中と同じです」のくだりに記憶があるような…。ちなみにこの意味は「仲間どうしでは理解しあえても、外側の世界が自分たちをどう見ているのかはわからない」というわけで、そうならないために、世界史を通じてアナロジカルに物事を考える訓練をせよ、という意図があるそうだ。それと「戦争を阻止すること」。

やっぱりすごい佐藤優。「資本主義と帝国主義」「民族とナショナリズム」「キリスト教とイスラム」という3つのテーマで解説。この3つの基礎を抑えておいたら世の中の動きへの理解度が格段に深まるはずで、まさにその通りになっている。しかも新書の利点でとっても易しい解説。ウクライナ危機って何、スコットランド問題と沖縄問題は類比させて考えることができるなどなど、隅から隅まで重要なことだらけ。シリアの難民が大問題になっているけど、ここにシリアについての基礎知識があるので背景が分かりやすい。ついでに、この間バンコクで起きた爆発事件についても、新疆ウイグルやトルコとの関係で想像力を膨らませることができるのだから、いやはや、素晴らしい。それにしても、再読だとしたら落ち込む。ここまで覚えていないなんてバカ過ぎる。初読ということにしておこう。



by kienlen | 2015-09-25 22:45 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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