画家モリゾ―マネの描いた美女 名画に隠された秘密

大変久りぶりにテレビニュースを見たら、災害はあるし色々とんでもないことになっていた。憂鬱になって逃げてきた。友達はデモに行くそうだが私は行かれない。昨日は3泊していた娘が戻ったのもあり、孤独孤独といつものように心の中でつぶやいていたら、偶然友人よりお茶の誘いがあって出かけた。孤独な人って付け入られやすいんだよね、誘われるとこうして出て来ちゃうし、ちゃとしている人はホイホイ出かけないもの、と言った。言うとウソっぽく聞こえるという人もいるがほんと。その後、タイトルだけで気になっていた映画を観に行った。画家の生涯を読むのは、若い頃好きだった。結構とんでもない人生が多いので。客は私の他にカップルが一組。大変良かった。とにかく美しい。全体に複雑にしないでひじょうに分かりやすくしてあった。よって美しさが一層引き立った。19世紀半ばからのパリが舞台。

画家を目指す美しい姉妹がいて、当時のことだから女性が婚期を逃して絵に熱中するのを、絵は花嫁修業くらいに考えていた両親は心配している。姉妹の妹の方、つまりモリゾに才能があることをマネが見抜いて褒め、同時にモデルを頼む。画家がどのようにモデルに触発されるのかという過程が描かれていてとっても興味深かった。マネはもちろん精神不安定な、まあだからこそかもしれないが魅力的な人物。色々あってモデルを務めることになるが、特別に強い意志を持った美しい女性をマネが意のままのポーズにさせる様子が執拗で、マネに恋する女性の側の駆け引きに対するマネの態度がまた魅力的なのだった。芸術家って完全に身勝手でないとなれないと思うので、その感じがビシビシ伝わってくる。普仏戦争が勃発し、パリが陥落。この時の、ある兵士の様子に涙がでてたまらなかった。モリゾが握らせた絵筆でキャンパスに描こうとするが取り落とす。この手で…と自分の手を見つめながら。戦闘シーンなしの戦争の残酷さ。すごくいい映画と思ったけどネットでの評判はそうでもないみたいだ。私は大好き。これはしかし男性が見ても女性ほどの感動はないかも、という気はする。

Commented by jun at 2015-09-20 08:55 x
画家の生涯って良いですね。特殊な世界なのに多くの人の人生の縮図のようなドラマというか感動もある気がします。つい先ごろ「ターナー」の映画があったけど、一日に一本しかなくしかも夕方5時過ぎだつたので見られず残念でした。
画家を志すなら何でもできると思える程、昔は過酷な世界なのかなといつも思います。信濃美術館で企画されていた観たかった「ドラッカ コレクション」も行けずに終ってしまいました。
デモは地元で雨の中、孤独に参加して声をあげてきました。
Commented by kienlen at 2015-09-21 17:32
junさん、いつもありがとうございます。デモごくろうさまでした。ターナーは私も見たかったけど行かれなかった。ドラッカーコレクションは良かったですよ。秋めいてきましたね。フルーツ買いがてら近々寄ります。
by kienlen | 2015-09-17 20:41 | 映画類 | Comments(2)

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