『追憶と、踊りながら』

読書会を楽しんだ後、ブラブラ帰路についた。ふと、映画を見に行こうと思っていたことを思い出した。が、すでに始まりそうな時間。駆け足で到着したら、客は誰もいないと言われた。だったら入らない方がいいかなと聞くと、そんなことはないというので入った。すでに始まっていた。この映画の何に興味をもったかというと、カンボジア人移民の話だと思ったから。ところが中国語を話しているので、間違えて別の映画の部屋に来てしまったのかと思ったら、中国系カンボジア人という設定だった。それにしても地味な映画だなと思いながら見ていたが、なかなか良かった。静かでお金もかかっていなさそうな映画だけど。それだけに表情が勝負。で、それがとっても素晴らしかった。好みです。

子どものためを思ってカンボジアからイギリスに移住した母。ずっと暮らしているのに英語ができないけど、息子が中国語を話すので問題ないようだ。この母が施設に入っていて、息子は頻繁に面会に行っている。で、この息子がゲイで、彼と同棲しているのだが、そのことを母に話すことができない。過去と現在を行きつ戻りつの構成であることが、最初のうち分からなかった。通訳を介して話す部分に興味があった。通訳がつい自分の意見を言ってしまって収拾つかなくなる場面は、ああ、って感じ。最初はそんなに面白いと思わなかったのに、だんだん良くなっていった。最後の母親の表情など、ほんと、すごい。何も語らなくても、言葉が通じなくても、感じられるということを伝えている。
by kienlen | 2015-07-04 23:44 | 映画類 | Comments(0)

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