自転車泥棒

娘が一時帰省した。息子と違って毎日のように電話をよこすし、この間も東京で会ったばかりのような気もするので久々感はない。それと、やっぱり息子と違って好みや価値観が似ているので行動を共にしやすい。ただ性格は、私はあんなに自己中心的ではないと断言したい。というわけで、彼女の希望は読書会参加と美術館巡りと本の持ち帰りだった。それと自転車泥棒。電話でこの映画を見たいというので、ウチにDVDあるよと言ったらびっくりして見たい見たいということになり、いっそプロジェクター買ってホームシアターにしようかと直前までいったが高いし夫の兄が以前から貸すと言っていたので電話したらすぐに送ってくれた。使ってみてから買うかどうか決めればいいというアドバイス。試してみてからのアドバイスは、プロジェクターってやっぱりプレゼン用で、DVD鑑賞なら大きいテレビ買った方がいいと思うよ、というもの。そうだなと思って保留に。

で、今あるテレビで娘と自転車泥棒を見た。どうしてこのDVDがあるかというと、映画の仕事をしていたことのある友人が昔送ってくれたものの中のひとつなのだ。他は邦画なのになぜかこれだけ洋画。理由を今度聞いてみよう。せっかく送ったのに見ていないと何度も文句を言われている。手元にあると、いつでも見れるで遅くなっていると言い訳し続けてもう何年になるんだろうか。昔この友人のアパートで一緒に砂の器を見てものすごく感動した。友人のカノジョがいかにもけだるい感じでベッドの上にいたのも覚えている。それでこのイタリア映画。救いのなさに辛くて途中でふとんかぶりたくなった。やはり家で見るは楽しいのにした方がいいかもと思った。日常の空間で日常用品が目に入る環境で庶民の辛さを見るのは、リアリティが何倍にもなる感じがある。娘は目的をすべて達し、毎日美味しいものを食べ、好き勝手に振る舞い、ボストンバッグを本でいっぱいにして帰った。自分が読み直したい本もなくなった。本棚があくのはいいが、好みが似ているとこういう時に困る。
Commented by jun at 2015-06-10 06:47 x
イタリア映画と言えば「鉄道員」と「道」が、美しくも切なくなる音楽と共に思い出します。その原点とも言えるのが戦後間もなくの「自転車泥棒」でしょうか。時代は下って私の学生時代には、「ミラノの恋人」やフェリーニの「そして船は行く」などが記憶に残っています。
それにしても娘さん、やるなぁ!
Commented by kienlen at 2015-06-10 09:02
junさん、おはようございます。鉄道員、似てました。娘の話を聞いていると、たまたま渋い好みの人達が集まったようで時代逆戻り感あります。
by kienlen | 2015-06-09 09:12 | 映画類 | Comments(2)

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