『氷点』

最近始めたこと。読書会への参加。とっても楽しい。一番は、自分では選ばない本を読むことができること。読書会と一口に言っても色々なタイプがあるそうだが、ここは基本文学で内外の古典的なもの。よって、自宅の本棚にあって昔読んだなあというのもあるし、読みたいと思いつつ機会を逃したものとか、タイトルだけは知っている、みたいな感じの本が多いようだ。で、この三浦綾子著の有名な小説は、参加者からのリクエストとのこと。短編だったら直前に間に合わせられるがこんなに長いのになると無理なので早目に取りかかったらあまりの面白さに止められなくなって一気読みしてしまった。面白いと言っても、好みかとなると、そうとも言えない。とにかく出てくる皆さんの執着心がすごい。身近にいたら疲れそう。もっとも、だから文学になるんでしょうか。

時代は終戦後間もなくで、主人公は病院長の妻、になるのかな。この方がとっても美しくて男性はみんな惚れてしまう。性格は子どもっぽい。はっきり言ってものすごく腹立たしい人物なのだが、それでもみんなに好かれるのだから不思議。人の好みって色々なんですね、ということを教えてくれるのも小説。で、子どもっぽい性格なので言い寄られるとクラッとくる。そんな最中に、ママママと寄って来る3歳の娘を追い払う場面が早々にあるのだが、ここで強烈な違和感を覚えた。3歳の娘を友だちの家に1人で遊びに行かせるかなあ、と。するとこの子が殺されてしまう。ミステリー小説じゃないから犯人はすぐ分かる。で、この犯人が留置場で自殺。家には生まれたばかりの赤ん坊が取り残され、色々あってこの赤ちゃんを主人公が育てることになる。それから恨みの応酬の中で赤ちゃんは育っていくわけだが、信じがたい意志力でひねくれることもなく美しく賢く優しい理想的な女の子に。ところが…という展開。というようなあらすじよりは、重要なのは人の心理なんだけど。ハラハラドキドキの連続で小説の醍醐味ってこれか。かといって同じ著者をもっと読みたいかというと、ちょっと違うなあ。
Commented by jun at 2015-05-13 08:40 x
読書会は勝手にこのブログ上でさせていただいていて恐縮です。読書は著者への私淑だとある作家が言っていました。
氷点は衝撃的でしたね。でも三浦綾子さんのキリスト者としての人物に私の感心はありました。曽野綾子さんが偽キリスト者に見えてしまう。
私からのお勧めはなくてすみません。仕事がらみの実用書や旅行関係や飲食の本、雑誌が多くて。
だからkienlenさんの情報は貴重です。ところで「人口に膾炙」という言葉は以前人に言ったら通じなくてトラウマになっています。人口に膾炙していないのですね。(-_-;)
Commented by kienlen at 2015-05-13 14:20
リアル読書会、楽しいですよ。私は若い頃から仏教に惹かれてます。人口に膾炙は、そうですねえ、どうなんですか、熟語をかなり知らない私でも一応これは知っているけどね。
by kienlen | 2015-05-12 16:23 | 読み物類 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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