『ドキュメント東京電力』『三陸海岸大津波』

この2冊を続けて読んだ。全然関係ない内容だし偶然なのにリンクしてしまう。東電の方は田原総一郎著。この方の本は初めて読んだ。津波は吉村昭。この間の破獄ですっかりファンになってしまったと言いたいが、好きですと言って何読んだか聞かれて1冊しか答えられないのじゃ変なので、と、想定することにして仕入れた中からまずこれを。どちらも東日本大震災よりもずっと前に書かれたもの。東電の本はサブタイトルが「福島原発誕生の内幕」とあるが、これって最初から付いていたものなのか、新装版で付けたものなのか知らないけど、特に福島に限ったものではなくて、原発導入への過程を民間企業としての電力会社と、コントロールしたい官僚の攻防という観点にかなり徹して描いている。実に興味深かった。

津波の方は、えー、こんなに発生していてこんなに被害があってそれでまたこんなに、と、愕然だった。知らなかった。吉村昭、素晴らしい。東日本大震災でも大被害を受けた当時の田老村の様子も細かい。すっきりして分かりやすくて情景を浮かべるのにひっかかりのない文章といい、資料と時代背景説明と取材のバランスといい、読みやすい記録で歴史で、しばらく吉村昭を読むことになりそう。娘も破獄を読んでいて面白いとのことで、文庫化された新刊を買っているようだ。教科書代はパパからもらってその他の本代はママからもらうと勝手に決めているので制限なし。羨ましい環境だ。

by kienlen | 2015-04-12 09:17 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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