『私はこうしてストーカーに殺されずにすんだ』

遙洋子著。この人のはずっと前に東大で上野千鶴子にけんかを学ぶを読んで面白かったのは覚えていて、たまたま書店で見つけて読んでみた。テーマは一点に絞り込んである。殺されないこと、それだけ。そのために自分がどうしてきたかと、自分が危険だった時に周囲がどうしたかを説明しながら、殺されてしまった事件を資料から織り交ぜて書くという形式。リスクを常に背負っている芸能人という立場だからこその実態が興味深かった。で、こういうものを書くことが色々な意味でリスキーであるとも言っている。

結構すさまじい経験をしていることが分かる。警察に相談し、一般論的にはアテにならない中でひとりの人間として対応してくれる人が中にはいること。当事者と、家族を含む周辺がいかに理解に乏しいか。法律のこと、心理のことなどを、他の文献も引用しながら批判的に検討しながら書いている。ちょっと文章が分かりにくい感じがあったけど、納得できる内容だった。

Commented by jun at 2015-04-01 23:00 x
最近、年をとってからのストーカーが怖いと聞き、これからも他人事ではないと思い直したところです。
男でも自分なりに危険は避けているけれど何があるかは分かりませんね。
上野さんも違う意味でも怖い目にはあっているようで、須坂に来た時は握手を求めただけで警戒されました。あれ?この話しましたっけ?
忘れることも少し怖いなあ。
Commented by kienlen at 2015-04-02 08:57
男への言及もありますが、この本のテーマは「殺されない」に極度に絞っているので、女性との対比という意味で触れているという感じです。芸能人の場合、ファンとストーカーの線引きが何かってあたりも興味深かったです。
by kienlen | 2015-03-31 23:21 | 読み物類 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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