『人はなぜ人を殺したのかーポル・ポト派、語る』

スリランカの本を読もうと思って、それからタイの本も読もうと思って、でもカンボジアの方に興味がいってまたポルポトの関連を。図書館なのでそう吟味もせずに借りてきたものだが、これはすごい力作。良かった。驚いた。著者が新聞記者なので、新聞連載したものだと物足りなく感じるかもと予想していたけど、ほぼすべてが書きおろし。やはり違うなあと思った。ポルポト派当人にインタビューしているのだが、その際に運転手兼通訳を務めているカンボジア人との絡みだとか、カンボジアの複雑な状況が解説的過ぎずに伝わるようになっている。あと、国際的な背景をここまで知らなかったので、なるほど、そういうことかと思う部分が多々あった。日本の関与も出てくるし、タイはもちろん。とにかく幾重にも悲惨である。人が生きるってどういうことで、国家って何とか。文章が読みやすい。とてもいい本だった。この時点でインタビューしていなければ残らなかったわけだ。逮捕される直前の人が多いから。どこも問題ないとはいえないだろうけど、しかしアメリカって…と感じないわけにいかない。ほんと怖い。
by kienlen | 2015-03-15 17:13 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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