アメリカン・スナイパー

スリランカに行く前に見たのだけどメモっている余裕がなかった。とっても評判の良いクリント・イーストウッド監督作品。戦争物、つまり暴力ものは苦手なので見る前から覚悟していたとはいえ、案の定辛かった。この映画、友人が見たというので何がテーマと思うかと聞いたら「アメリカの正義じゃないの」と言った。ふーん、そういう見方もあるわけだ。実在の人物が主人公ということらしい。愛国心から軍隊に志願して腕利きのスナイパーになる。軍隊の訓練の様子はフルメタルジャケットに似ていた。で、その最初の場面が子どもと母親の狙い撃ち。・・・・。殺しの根拠は説明されているけど。彼女ができて結婚して、そして妊娠。それを母国に置いて何度もイラクの戦場へ。

驚異的な射撃の腕と、鍛え抜かれた体力と作戦で何度ものイラク派遣を生き延びる主人公。悲惨な死が日常のイラクとアメリカを行き来する中で妻との齟齬があり、精神がじょじょに蝕まれる様が描かれる。そしてとうとう死なずに除隊。見ている側は、あまりに悲惨な戦場の場面に身体が固くなっているところだったのでほっとする。映画だからほっとできるわけだが。ところがその直後に…。主人公が親から狩猟を教わる場面が象徴的に最初と最後に登場する。メッセージを感じる映画で良かったんだけど、正視するのは辛かった。思わず娘に、見ない方がいいよとメールしてしまったくらい。アメリカ的な価値観を真正面から描いている感じだった。これを見てアメリカを好きになれるかというと、私はちょっとムリ。

by kienlen | 2015-03-08 01:01 | 映画類 | Comments(0)

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