『純平、考え直せ』

読みたい本はたまっている。でも簡単なのにしないと時間がかかる。それで図書館の奥田英朗のコーナーに行ったら2冊しかなくて、人気あるんだなあと感じた。その2冊を借りて来て、これをまず読んだ。主人公は21歳、男。人物設定は単純明快。ただそれが案外リアルだったりする。どうしようもない母親の下に生まれ、施設に入ったり少年院に入ったりで、結局歌舞伎町でシマをはるヤクザの下っ端になる。兄貴を心から尊敬しているが、この兄貴の出張中に親分から鉄砲玉役を言いつけられる。つまり敵対勢力の殺し。人に認められることに何よりも喜びを見出すので、喜んで重責を引き受ける。

知り合いに鉄砲玉を経験した人がいる。それを聞いた時はさすがにびっくりした。で、なるほど、こういう心理かもなあと結構納得できた。小説の方は、鉄砲玉に決まったからにはシャバの日々を楽しんでおけということで大金をもらって贅沢三昧の日々に入るわけだが、ここで知り合った女性がネットの掲示板に鉄砲玉になることを書き込む。そこにメッセージが多数寄せられて大盛り上がり。タイトルはそのメッセージからきている。ただし当人に迷いはない。拳銃を手に入れて相手の下見を行い、最後は…。全然疲れない青春娯楽小説。

by kienlen | 2015-02-05 10:05 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
プロフィールを見る