わけのわからない本を読んでしまった

草薙厚子『子どもが壊れる家』という本を読んだ。文春新書は、こういうトンデモ本が多かったんだったかな、と思って本棚を見てみたら何冊かあって、そうでもない。読書に集中できるという日でもなかったので、何か気楽に読めるものと思って見渡していたら、未読のこれを発見。今の経済状況だったら買わないだろうが、当時(といってもいつか忘れた)は金回りがよくて、気分もヘンになっていたんだろうか。とはいえ、子育て中の親としてはこういうタイトルには弱い。特に私のように母親に向いてないと思っている身にはこたえる。そういうところを突いて書いているんだろうけど。興味をもった理由は著者の経歴で、法務省東京少年鑑別所元法務教官だからだと思われる。昔と違って普通の家庭から犯罪少年少女がでている→一体何が起こっているのかを実例から考察→親の過干渉とゲームがいけない、というお話。これ自体は私には否定も肯定もできない。根拠を持ち合わせていないから。個人的にはゲームは嫌いだから子がのめりこむことは警戒しているし、過干渉もいいとは思わないので、いわんとすることが馬鹿げているとは思わないけど、問題は一文一文の成り立ち。

「特に体格も大きかったわけでもないAがなぜ、ボクシングの選手になりたいと言ったのでしょうか」→相撲ならともかくボクシング選手って小柄な人もいるでしょ?それに幼稚園時代に将来の体格が分かるのか? 「いじめが横行する学校は誰もが行きたくない場所でしかなくなりました」→誰もがって、本当ですか?少なくとも私は学校が好きで行っている子を何人も知っている。「現代に生きる私たちは、昔に比べて便利なモノを子どもたちに与えることの是非を、深く考え込んだりはしないものです」→私は考え込んでいますし、友人らもそうです。現代に生きています。「近年の凶悪少年事件が、こうした家庭・学校環境の変化を背景に起こっていることは間違いありません」→なんで自信をもってそこまで断言できるのか不明。「」内は引用そのママ。こういう摩訶不思議な文章が数え切れなく並んでいると、何か良い事を言ってくれても信用できなくなってしまう。この手の本だったら家裁調査官の藤川洋子さんのが、納得できます。
by kienlen | 2006-05-30 23:37 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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