『東電OL事件ーDNAが暴いた闇』

年末になって新聞を突然止めてしまった。集金の人の無気力感とかミニコミ紙と同じような内容とか、孤独に働いているとちょっとしたことでますます孤独になり、こんな手ごたえのないこと止めちゃえみたいな誘惑との闘い、なんていうと明らかに大げさだが、やはりこう小さなことがミシミシとしみこんで来る感はなくもない。それと新聞との関係はまあ自分なりに。それで正月から読むものがないのでこの本を読んだ。まあ、あの、新聞の正月特集もどうせ読まないしってのもあるな。で、この本は読売新聞社会部の著で、東電OLの事件で再審になって無罪になる少し前のあたりからのことを詳述したもの。面白かった。

この事件が起きたのはもう自分がタイから戻ってからだった。だけど記憶がない。なぜだろうか。子育て中ってそういうものかも。その後佐野眞一の本でこの事件について読んでとても興味をもった。それでこの本を図書館で見つけて読んでみた。再審なるのか、彼は本当に無実なのか、これを報じていいのか、というあたりがスリリングなのはもちろんだけど、捜査の過程で被告のネパール人の同居人たちが受けた扱いが、ちょっと信じがたい。だって昔のことではないし。これは記者も驚きで、事実かどうかを断定はしてないが、想像の道具は充分に提供している。新聞記者の文章なので平易で分かりやすい。それで新聞をどうしよう。

Commented by jun at 2015-01-02 06:30 x
お早うさんです。お止めになったという新聞の元旦コラムに、冒頭から正岡子規の俳句が紹介されていました。「蒲団から首出せば年の明けて居る」
『とぼけた味わい』とし、『時間とはありがたいもので、荷車を押すように力を込めなくても流れてくれる。』とありました。
特集の別刷りは、広告のための特集だったりしますね。
新年も変わらぬ朝ですが、昨年は色々と有り難うごさいました。
Commented by kienlen at 2015-01-02 17:44
junさん、明けましておめでとうございます。まさにその句の心境です。今年もよろしくお願いします。時間は流れてくれるけど、どうせならやらなくちゃならないこともやりながら流れてくれるといいですね。
by kienlen | 2015-01-01 16:10 | 読み物類 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30