ウイークエンドはパリで

予告を見て、面白そうと思ったわけではなく、熟年夫婦がどうのというテーマに興味があったというわけではなく、逆にそういうのは悲しくなる。この先、夫と時間その他何かを共有できる感はないので、だったらひとり暮らしの参考になる方が身近だ。まあ、多少興味をもったといえばノッティングヒルの恋人の監督だとの宣伝があったことくらいだったが、最大の動機は、時間がちょうど良かったから。夜にパーティーがあり、ちょうど間に合う理想的な時間に終わる。仕事がはかどっていたら行かなかったけど、それもダメとなると、映画でも見るかという感じで行った。つまり、家イコール職場を離れたいというのが一番ってことか。前置きが長くなったけど、何となく予想していたのと雰囲気が違って、自分としてはいい方にはずれたかな。夫婦の物語とみなくても、熟年になって過ぎ去った日々を意識的でなくても思わざるを得ないという、その感じが分かるなって感じはあった。

ただ、いかに金に窮しているのかというエピソードをここまで入れる必要があるのかどうか、分からなかった。ムリして笑いの要素がなくても良かったんじゃないだろうか。あれがないとストーリー全体に影響するのかなあ、かなりチグハグに感じたけど、妻の積年の不満がそうさせたということか。この妻の積年の不満も、元フェミニストという設定で感じさせてはいたけど、かなり大ざっぱではあったような感じ。これはもう熟年に的絞って、シリアス過ぎるのはウケないからちょっと楽しみの要素を盛り込んでみたいなところなのでしょうか。でも、そうだなあ、自分がもっと、何というかフツーの夫婦関係で、モヤモヤした実存に関わるような不満を抱えていて、というのであれば感情移入はできたかもしれない。それでパリに行きたくなったかというと、そうでもなかった。しかし、映画って予告と実際に見ての違いが興味深い。

by kienlen | 2014-11-16 09:22 | 映画類 | Comments(0)

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