グレース・オブ・モナコ

毎夜、これを見たいなと思っていて、しかし仕事は全くひどいもんだしで落ち込み我慢して、しかし我慢したところで仕事ができるわけでもないし、もうヤケだで今夜、というか昨夜というか、見に行った。シネコンだったのに観客は何と自分ひとり。まったくひとりというのは、初めてかもしれない、いや、あったかな。しかしそんなに人気ないのかとちょっと嫌な予感もあったが、すごく良かった。ニコール・キッドマンは好きだなあ。モナコ王妃になったグレース・ケリーというのは、そのことだけは何となく知っていたが他は何も知らない。で、アメリカの人気絶頂の女優がモナコの王妃になって、豪華絢爛な日々を送るという話ではなくて、まあ、それもちょっとはあるが、政治的な話が中心。

フランスのドゴール大統領の怒りをかって植民地になりそうな危機を、グレースの力でどう乗り切るかという外交手腕。大作という感じではなくて結構コンパクトで、でも色々な事が伝わる映画だったと思う。小国が大国の前でどう生き残りをはかるかという術がすごかった。それを最初から仕組んだのが誰なのか、あの人の独断なのか、ちょっとそこが分からなかったけど、始まりの部分が分かりにくくて、あるいは何か伏線があったのかもしれない。誰を信用していいか分からない政治の世界に足を突っ込んだ時の不安とかおののきとかの表情もほんと良かった。モナコの宣伝映画みたいな感じでもあったが、行ってみたいなと感じた。終わりがあっさりで拍子抜け。でもそのくらいがいいのかも。ちょっと元気が出た。

by kienlen | 2014-11-05 00:43 | 映画類 | Comments(0)

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