『発酵は錬金術である』

小泉武夫著。発酵ってすごい、微生物ってすごい、という本で、本当にすごくて面白かった。読み終えて閉じて表紙を見て気付いたのだが、新潮新書って「もう少し深く生きるために」というキャッチフレーズなんだ、なるほど、本ってそういうもののような気がする。ここに、日本人の低力として、日本人が発明して世界でヒットしているものがでてきて、日本人は昔から似たものを作るのが好きなのだそうで、カニカマも紹介されていた。どうしてこのようなものが作られるようになったかというと、痛風の人でも安心して食べられるからということで、欧米には痛風の人が多いので大ヒットって、本当なのかな。

カニカマは私がいた頃のタイで、日本食の店に必ずのようにあったような気がする。それが妙に印象に残っている。天ぷらを頼むと出てきたりとか。天ぷらといえばベビーコーンも印象的だったけど。という具合に面白くて、へえ、という話が並び、可能性を感じさせる本。福岡県の大山町の農業の話も大変に良かった。町をあげて土作りを行ない、つまりこの部分が発酵と関係するわけで、化学肥料に頼らないとどうして美味しくなるかも説明しているわけだが、それによって農家の所得がすごいことになってどんどん人気が高まっているという紹介。知らなかった。町を挙げて、というのがミソなのだが、これが多分一番難しいところなんだろう。行ってみたくなった話だった。

by kienlen | 2014-08-02 14:56 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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