『袴田事件を裁いた男』

それにしても読書傾向偏っているなあ。事件系が多くてまたこんなのを書店で見つけたので。大変な冤罪だったことがはっきりした袴田事件に、裁判官として向かい合い無実を直観してそう主張したのに多数決の結果有罪判決文を書くことになった人の話し。そのことの葛藤が中心かと想像していたら、もちろんそれはあることにはあるが、それだけじゃなくてその人の物語だった。なかなか面白かった。最後の方になって人間像が初めて浮かび上がって来るというのも面白かった。再度のそれにしても、だが、しかし静岡県警、この当時冤罪だらけというのをこの本で初めて知った。その理由がまた恐ろしい。そして真犯人はのうのうと社会生活を送っているわけだ。

昨日は知り合いのタイ人の裁判の傍聴へ。出管法のみなので形式的。検事も弁護士も若くて時代が変わっている感があった。情状証人として夫が証人になっていたが、何だか隅々まで普通だった。よくあるような面白い裁判の傍聴記にはならない。ちょっと面白かったのは、通訳が「被告人」と呼ぶところをタイ人がいつも使う「ピー」と言いかけて被告人と言いなおした場面が1度だけあったことくらいかな。お客さんがなければ行くと言っていた夫は店の閉店時間前で無理だった。どうだったかと聞かれたから「普通としかいいようがない」と言っておいた。で、証人として出廷した夫が何と言っていたか尋ねると「普通と言っていた」とのこと。やはり誰が見ても普通だったんだ。判決が後日だったのがちょっと意外だった。

by kienlen | 2014-07-10 22:02 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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