『セラピスト』

初めて最相葉月の本を読んだ。1800+税で3か月で8刷。大勢読んでいるんだなあ、といっても、他のメディアに比べたら米粒にもならないか。白い本だし汚れると嫌だし重たいし、先がどうなるのか楽しみで止められないという類でもないし、少なくとも自分にとって何かの待ち時間にさささと読み進められるほど軽くもないしで、就寝前読書のみだったのでだいぶ時間がかかってしまった。帯にメディアで大反響とあるけど、何となくメディアの人が好みそうという感じがしなくもない。他には誰がこういう本を読むんだろう。自分も読んでいるくせに、こんなことをいうのも変だけど、どんな人なのかなあ、すでに病の渦中にある人が治りたくて読むようには思えないし、あるいは学生さんのテキストかなあ。などと分からなくなるあたりが時代を分かってないということかもしれない。みんながセラピーの歴史や技法に興味があるのかもしれない。

面白かった。しかし、自分が感じた面白さは些末なことなのかもしれない、肝心なことをくみ取っていない感がある。かといってそれ以上追及するほどの必然性を感じないのでこれまで。だいたい毎日ちょっとずつ過ぎて読むそばから忘れているんだからだめだ。面白かったのは、箱庭療法とか風景構成法とか、言葉だけでない療法について。基本的にどういうことなのかを全然知らなかったから興味深かったし、なるほどーと感じた。著者が自分もセラピーを受けながら第一人者を始めとする多くの人にインタビューしているから分かりやすい。そういうえばカウンセリングについてこういうアプローチの本って見たことないなあ。専門家が書くのが多い気がする。そうか、かなり画期的なのかもしれない。だから自分も興味持ったのだった。つまり、深い魅力のある内容だったということだと思う。読み手の状況によって色々に取れる内容かと思うし、著者の実体験や状態も後で分かるようになっているが、それはひじょうに興味深いものだった。
by kienlen | 2014-06-08 09:45 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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