ヒトの食事とウサギの食事

家を新築して3年になる。建物は小さくていいから、ちょっと食べ物を植えるスペースが欲しいとずっと思っていたので、知り合いの業者に庭を頼む時に考慮してくれるようリクエストした。それで、枕木で囲ったミニュチュアのような畑がある。菜っ葉の種を撒くと出てくるので、虫に食べられて葉脈だけになる前に急いで摘んで食べる。サザンカの垣根の根元に植えたニラは毎年増えて、春から夏はギョウザを作る日が多くなる。実家の父が定年後の楽しみを兼ねて農業をしているため、野菜は8割位自給なのだが、庭先に何かあるとさらに食卓が新鮮になる。今日は娘の一番の好物のピーマンと、試しにオクラを植えてみた。穏やかな好天の中、草取りをしながらよく見てみたら、ミョウガもウドも顔を出している。イチゴもたくさん花をつけている。生き延びられるか心配だったユキノシタも日陰で勢力をのばしている。葉っぱをテンプラにすることにする。夫が撒いておいたパクチーもかなり成長したし、いつのまにかレモングラスも植えてあった。いずれもタイ料理には欠かせないものだ。

雑草はウサギのエサになる。食べても害のなさそうなものをいろいろ与えると、好きな葉っぱだけ選んで食べている。前にモンゴルの遊牧の話を聞いた時に「草原で好きな草を自分で選んで食べるのでストレスのない牛は美味しい」ということだったが、それを思うと、牛舎で飼われて人間の都合によるとんでもない飼料を与えられる残酷さが際立つ。以前、ソ連が崩壊した後のキューバの、カストロ首相主導による生き残り策を、直接現地で調査した人の話を聞いたことがあるが、印象的だったのは、都市の空き地にことごとく作物を植えるという方法。都市生活者は重たい農作業に耐える身体ではないので、腰に負担のかからない工夫もしていた。この町では道路の拡張工事も続いている。アスファルトの下で土が窒息死したらヒトもウサギも生きていけない。
by kienlen | 2006-05-15 21:31 | その他雑感 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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