1枚の絵はがき

昨日、知り合いがやっている古本屋に立ち寄った。やはりリアル書店は見てから買えるのではずれがなく、これまでここで求めたものが大変に良かったので1冊買うことにした。懐かしいヘッセの本でヘッセのイラストまで入った古き良き時代って感じの本。ついでに作家さんたちが作ったポストカードのラックを、色々あって面白いなあ、年賀状書かないからせめてハガキを出そうかな、いつになるかは分からないが、と思いながら物色していたら「本、お買い上げですか?」とレジから声かけられたので、あまり長居するから催促かい、まさかね、だいたい知り合いだし、と思って「それ1冊いただきますが」と言うと「じゃあポストカード1枚いいよ」と言う。えー、嬉しい。自分が欲しいものをサービスしてもらえるっていいな。1枚となると本気出して選びたくなるのがおかしい。ぐるぐる回して、膨大な量の中から、なんとなく気になるものを、迷って1枚だけ選んだ。

それを持ってレジに出すと「この人の絵、そんな上手ってわけじゃないのに人気あるんだよねー」と言う。へえ。小さい店っていいなあ。店ってこうだよな、と突然思った。買い物って単なるモノと金の交換じゃないぞ、あ、でもコミュニケーションしたくない人にとっては話しかけられるの嫌なんだろうが…。とにかくそれで「どうしてこれが人気なんでしょうね」という話になった。とにかくこの作家さんがダントツ売れるそうだ。それは余白をうんととったデザインという共通点が、絵柄は違ってもある。理屈で選ぶわけじゃないけど会話は言葉だから「余白があって字がたくさん書けそう」と言ってから、こっち側に書くわけじゃないか、あれ、でも何となくいい感じ程度の自信しかなくなった。「どういうのが売れるか見るのって楽しいでしょうね」と言うと「そうだね」。この方は異業種のついでの店なんで、そんな風に聞いてみた。で、そういう傾向を聞くことも楽しい。1枚の絵ハガキにじっと見入った。他の作家さんには申し訳ないくらいの還元しかできないけど、その人のは結構な売り上げになるそうだ。ふーん、とまた見た。
by kienlen | 2014-01-11 14:08 | その他雑感 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31