安定と不安定

年をとって何がいいかというと、あまり落ち込まなくなったことだろうか。精神が安定してきた感がある。これを面倒くさがりになったとか、ずうずうしくなったと言い換えてもいいけど、とにかく楽になる方がいいからいいのである。そういう目で娘を見ると、ああ息子もそうだが、どうして若いのに安定しているんだろうか。時代のせいだろうか、と思っていたら娘が「友だちは夜寂しくなって泣いたりするんだって」と言う。体調が悪い人も多いそうだ。「高校の頃ってママもそうだったから分かるよ」と言ってふと娘を見ると、違う、そういうタイプではない。ちょっとぎょっとした。「今安定していると将来不安定になるんじゃないかって不安だなあ、まあがんばって自分でやっていくしかないからねえ」と言うと「そういう時が来るのが信じられない」と言うのである。ぎょぎょぎょ。そして「不安定なのが少し羨ましい気がする、だって分からないもん」とも言うのである、ぎょぎょぎょ。

そして「パパだってそうでしょ、パパと親しかったからこうなったと思う」と言う。そうだ、パパが不安定になる場面というのは想像し難い。子どもの時も思春期もあのまんまだったように感じられる、見たことないが。ハハが泣いても笑っても全く動じない。自分がそれに近づいたのもパパのおかげかもしれないと思ったりもした。しかし私には思い当たるフシがある。それはきょうだいの順番だ。下の子の方が安定していると常々感じている。自分の友人にもいる、そういうタイプ。それで「不安定な友だちって上の子じゃないの」と聞いてみた。そうとも限らないと言いかけて、そうかもしれないと言い直した。そういえば下は色々見えるもんね、という話になった。夫も二番目である。子どもが安定していて一番楽なのは親だろう。高校に行く時に下宿したいと言ったらそそくさと下宿先を探してきたのが自分の親だった。不安定な子を持て余していたに違いない。それでますます助長されたんだ、そして今はその反動期かもしれない。ということは、この先がまた心配だ。
by kienlen | 2013-11-08 22:51 | 家族と子供の話題 | Comments(0)

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