『からだのままに』

南木佳士の何冊目か、5か6か7か。読みかけの残りはあと『阿弥陀堂だより』のみ。これはこの間、何人かで話していた時に「いいよ」という話がでて、昨夜友達と話している時は「映画見たけど原作の方がいいと思う、読んでないけど」という、ひじょうに分かりやすい感想をうかがったばかり。本は、ここで休憩しないとキリがないや。この本は薄くて行間があいていて思わずスカスカと感じたものだが、行間に詰まっているものがあるのでいいのだった。ちょうど今の自分くらいの年齢の頃の心情なのでほっとする感がある。エッセイは小さな器に盛るのが一番美味しそうに見えるのではないかと最後にちゃんと書いてあった。確かに、大きな器にちょこっと盛るよりも小さな器に盛る方がいいかもと、タイにいる時から感じるようになった。

育ての親ともいえる祖母のことはいつも出てくるけど、言葉の人ではない人に育てられてことに感謝しているのが印象的。この感じはあこがれだ。自分が母親としてどうかということはよく考える。この時点で自分にとっての理想の母親像からほど遠いことを意識する、考えたり意識したり、何なんだよ、ってな具合に。でもすぐに、結局見せかけでするよりはしない方がいいだろうと思うので、こうなる。からだのままにはいいタイトルだな。隅から隅までわきまえているというか、変な言い方だけどそんな感じ。今朝の新聞に文学のことがあり、文学って言われても今までほんとあまり興味を持てなかったことを残念に思いながら読んだ。今までなら飛ばしてた。その意味で、この作家はいいきっかけになった。文学の雑誌を買ってみようかな。うんと若い頃は読んだことあるよな、多分。それから長い間そういう機会がなかった。
by kienlen | 2013-10-30 10:24 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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