『エチオピアからの手紙』

南木佳士著の何冊目になるか、多分5冊かな。若槻俊一の評伝を除いては短編ばかりなので、ただでさえもの覚え悪いのだから、もうどれがどれだか分からない。まあ、物語がどういう進行かというのはあまり重要ではなくて、一文一文読むことだけで充足感みたいなのがある。この本はすべて芥川賞候補になったものをおさめたものだそうだ。そして著者の初期の作品だそうだ。もっともそう説明されなくても、若い頃だろうというのは分かる。勢いがあるというかみずみずしいというか。比喩なんかのくどさも含めて若々しい。

なんでこんなに惹かれるのかというのはよく分からない。ただ、ところどころに、それそれというフレーズがある。例えば、言い争いで勝つのも負けるのも嫌だったから、僕は結論を急いだ。そうそう勝つのも負けるのも嫌なのだ。でもそういう感覚でストレートに表現してくれる人ってお目にかかってないように思う。たまたま自分はかもしれないが。こういうすんなり受け入れられるフレーズがいくつかあったがメモもせず線も
引いてないから忘れてしまう。メモっておくべきかも。
by kienlen | 2013-10-27 00:13 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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