創る人

この間行った喫茶店の2階がギャラリーになっていて、草木染と織りを展示していると言うので見に行った。草木染も織りもあこがれだから。素敵なギャラリーなのにも驚いたが、作品も素敵だった。それにしてもこれ草木染ではないでしょうと思って、作家さんがいたので聞いたら、草木染はマフラーだけだったし、草木染もたまにはやる、みたいな話だった。主体は織り。それがとっても良かった。さおり織りですよね、と聞いてみたらそうだった。とても感じが良くて話しやすい人だったのでおしゃべりしながら見せてもらった。いいなあと思うのがあったけど、衝動買いするにも少々高価。でもこういうのが一枚あったら重宝することは分かる。大切に着ることは間違いないし。何年も着れることを思えばその値段以上の価値はあると思うし、この手間を思えば高くない。もっとも価格がそういう基準で付くものかどうかは知らない。

私もやってみたいんですけどねえ、と言うと、その彼女は、編み物とか色々好きでやっていたけど織りが一番飽きないという。編み物は誰が編んでも同じにできてしまうけど織りは糸の組み合わせから何から自由でその人だけのものができるのが魅力だと、心底織りが好きという感じが伝わってきて好ましい。自分が楽しんでいる人って押しつけがましさがないのがいいのだ。展示即売のギャラリーでひとりで見ていて作家に話しかけられるという状況は、相手によっては逃げ出したくなるのだけど、居心地が良かった。そういう意味で商売も上手ということかもしれない。年に一度同じ場所で長年やっているからそれを目当てに遠方から来る人も多いそうだ。それにしてはよくあるような「予約済」がないから尋ねると「それはしないの。それを見て同じもの作って、って言われるの嫌だから」と言う。この一言で嬉しくなって「そーですよね、同じことするほど嫌なことないですよね」と言うとそうそうですっかり話があってしまった。きっと教えるのも嫌なんだろうなと思いながら聞いたら「自分で作りたいもの」ということ。ファンができるのもうなづける感じの方だった。また行ってみたいくらい。それにしても、趣味もない自分、何か始めたいものだ、と何年言い続けているのか。深刻度は深まっている。
by kienlen | 2013-10-17 17:47 | その他雑感 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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