『鈍行列車のアジア旅』

下川裕治著。文庫本で購入。来年の旅に思いを馳せる日々。ツアーの検索もしょっちゅうしている。パッケージツアーだったらひとりでも楽なのは分かるし、友人を誘うにも誘いやすい。それに効率良く行くべき名所を回れるのも魅力なのは分かるし、とんでもないことは起こらないだろうという安心感をもって臨むことができる。名所旧跡訪ねてお勉強にもなり、行った価値みたいなものをありそう。ちゃんと筋道立てて人にも話せそうな感じがある。だったらそれで行けばいいじゃない、なのだが、わくわくする感じがないのだ。つまり自分の旅したい目的が何なのか、ないのです。そもそも旅が好きってわけじゃないし。で、何が好きかというと列車に乗るのは好き。それから庶民生活に興味がある。その社会にも興味がある。それでタイトルに惹かれて注文した本がこれともうひとつで、こっちを先に目を通した。読むと言えるほど読んでなくてざっと目を通した。貧乏旅行したいわけでもバックパック背負いたいわけでもないし、となるとアジアの鉄道旅行は厳しそうな感じも受けたが、とりあえずタイの列車は好きだった。で、ベトナムに行った時に南北に鉄道が走っているんだったら乗ってみたい、と思った。

そのベトナムの旅もある。部分部分に面白いことがあり、ベトナムでは食事が興味深い。何度も乗ったマレー鉄道では、注文すると席まで食事を運んでくれたが、今もそうなんだろうか。ベトナムではなるほどーな売り方のようだ。食事は熱くが大切でその工夫が色々。これは自分の好みである。私も熱いのが食べたいから弁当はどうも苦手。弁当買うより食堂に入りますになるのはこのためが大きい。ベトナム、すごいなあ。これは体験してみたい。タイの章は最初に出てきた。ベトナムの凝りようには叶わない。フィリピンの庶民の線路の利用方法も感心した。生活の知恵というのは困ってこそ沸いてくるのでしょうの典型。びっくりしました。中国国鉄の姑息な客増やし術というのも関心。すごいなあ、どこも。そういうのを1冊にまとめてあるから国民性みたいなのも感じられるのが面白かった。行ってみたくなるかというとなるなるなる。でも、いざ乗ると長距離は多分飽きる。タイでも、行きは車でプーケットまで一緒に行った友人に帰りは捨てられて帰りが列車になった時、飽きた記憶はあるな。もうひとつの問題はこんな旅に付き合ってくれる人がまずいないだろうということだ。ひとりだと諸々不便なことが多い。というわけで妄想しながら読んだ。
by kienlen | 2013-10-09 08:31 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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