さよなら渓谷

少し前に見た。雑誌か何かで紹介を読んだ時は、事件に題材をとった社会的な内容かなという印象を漠然とながら受けていたが、見てみたところ少なくともその印象が当たっているという感じはしなかった。好みを言えば大変好きなタイプの映画。暗くて言葉少なで表情で押していく。人間関係は濃厚とも希薄とも言えず、そもそも存在が重いとも軽いとも言えない、とても文学的だなという感じがした。かなりの充実感。風たちぬの洗練されて計算尽くの明るさを感じた後で見るにはちょうど良かった。暗さと野生のバランスが。主演の真木よう子はこの間みた「そして父になる」でもいい味を出していたけど、このヒロインはすごかったな。相手の男性はキャタピラーの人だったんだ。どこかで見た感じというのはあったけど、ひじょうに良かった。しかしこれは嫌いな人もいるんだろうなという感じもした。当たりさわりのないところで収めてない感が好きだ。

舞台の渓谷と山間部も時代も、具体的なものがすべて象徴として扱われているような不思議な空気で一貫していた。良かった良かった。というわけで逃避的生活は続く。昨日は結局慣れないパソコンに四苦八苦していて、さらにびっくりしたことにひょうんなことから古いのを欲しいという友人がいて、本当にいいのかと確認すると欲しいと言うので処理に困っていたのをありがたく届けた。その前に古いのも取り出してちゃんと作動するかチェックしたり取り外しなどで相当時間がかかるな、でもやってしまうとすっきりすると思っていたところに友人からちょっと作業をしたいから寄らせてくれと電話あり。どうぞお使い下さいと言うと頭使わない作業持参で来た。お互い頭使わない作業をしながらおしゃべりした。同業者なので話が伝わりやすくて助かる。今の苦しみを少し軽減できるかもしれない。やはりひとりは辛い、ということをしみじみ感じるようになっている。そういう流れにいるってことだろう。息子からラインで、卒業できそうだと喜びのメッセージあり。他の人だったら良かったねえと一緒に喜ぶところだが、彼の場合だと、大きな勘違いとか油断とかしないでくれと釘を刺してしまう。嫌だろうな、もっとも慣れているか。しかし子供の成長を見ていると、本当に感慨深い。あっという間だ。
by kienlen | 2013-09-20 09:19 | 映画類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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