終戦のエンペラー

しばらく前に試写会で見た。夏休み用の作品ということらしい。終戦直後の時期を描いたものは少ないというか、ほとんどないような説明だった。前に「太陽」というのを見たことがあるけど、あれは確か時期的には貴重なものということになるんだろうか。実在の人物としてはマッカーサー、東條英機、近衛文麿などと昭和天皇が登場し、その中に架空の人物が混じる構成。で、主人公はボナー・フェラーズというマッカーサーの軍事秘書官だった人。パンフレットによるとこの人は「連合国軍総司令部に於ける唯一の親日将校として天皇陛下を戦犯より救出したる大恩人」なのだそうだ。出典は、この将校に「日米親善に尽くした功績」として勲二等瑞宝章を日本政府が授与した時の申請書なのだそうだ。どうやらこの人がいなかったら戦後の日本は全く違った形で統治されていたかもしれないということになる。

映画の中では、この人が親日になった理由らしきものとして、彼がとっても惚れていた日本人女性を登場させているのだが、この女性は架空の人物。私の好みとして、せっかくこういう場面を描くんだったらこういう重要な人物は架空じゃなくて実在を登場させて欲しかったけど、映画ってどうしたって男女関係を入れないわけにいかない宿命があるんだろうか。というか、若くてきれいなお姉ちゃんを出さないと観客は呼べないということになっているんだろうな、きっと。そう思うと納得できる。全体の印象としては、複雑でもなく登場人物もそれなりにで、マッカーサーなんてすごく感じが出ていると思ったし日本人もいい感じだったとは思うけど、すごく良かったとも思えなかった。主人公の将校役の方は、ちょっとスマート過ぎないかなあ。いかにも作り物的な印象がずっとつきまとっていたなあ。作り物だからいいはずなんだけど、そこまで言い放つにはこじんまりしているというか、ちょっと半端な感じだった。
by kienlen | 2013-07-30 17:19 | 映画類 | Comments(0)

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