『小説以外』

細かい作業をしていて目を酷使していたら見えにくくなってきた。だから本を読むことにした。自分のも人からの借り物も図書館のもたくさんあるけど、娘が恩田陸が大好きで、それにたまたま国語の先生が恩田陸が好きで気が合ったことが拍車をかけてその話がよく出る。で、図書館でこの本を見つけてつい借りてしまった。作家のエッセイってあまり読んだことがないよな、でも恩田陸なら読んでみたいな、という理由。色々な雑誌に掲載したものをまとめたもの。本の紹介が多い。本の読み方がものすごくて、きちんと系統立てて説明していることに感心して、しばらく読んだところで娘に「文学部出身じゃないかな」とメールしたら、しばらくして国文科出身というくだりがあって、当たったってことなのかよく分からなかった。

こういう本を読んでいると、いくつか読みたくなる本があり、アマゾンを見たら送料だけで買えるから注文してしまった。娘も読みたがっているし。これだけの量のエッセイを並べても重複がほとんどないことに感心した。さすがに小説家だなと思った。あちこちに書いたものをまとめたものって、同じネタが同じ書き方でいくつもでてきてほんと、興ざめということがあるから。小さな発見がいくつもあった。「去年マリエンバードで」という映画を、この間亡くなってしまった恩師が貸してくれたことがあって、私としては好みだったのだけど、それの原作がアラン・ロブグリエだって、この本で知った。なるほどー、懐かしい。あと、全体にこの世代の人らしいなという感じが漂っていた。とても面白かった。これは娘も気に入るだろうと思う。そうそう『舟を編む』を読んだら感想を聞きたいと思っていたら読み終えたそうで「面白かったけど他の作品を読みたくなるというものでもない」という点で一致した。
by kienlen | 2013-07-22 16:36 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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