『ラジオのこちら側で』

ピーター・バラカン著。この人はNHKのFMでしか知らない。でもその番組が好きで、この人って何者なんだろうと思っていた。その人の本だったので読んだ。ちょっと意外な岩波新書。帯に「文章が知識だとするとラジオは情熱」って書いてある。文章が知識ってのがよく分からないが、中身を読むと、なんとなくそういうことですか、みたいな感じは分からなくもない。多分自分は日ごろ音楽を聴く方ではないと思う。運転中にFMを聴いて、寝る前にもたまに聴くくらいでCDをかけるのは、本当にたまあだ。気分転換の必要がある時の境目の役割くらいだろうか。そういう中でピーター・バラカンの番組はわざわざ聴きたいもの。うるさくないし、曲もいいし語りが深いしで。

という程度で読んだのだが、こんなにこの業界でやってきていた人なんだ、知らなかった。音楽に詳しい人なら多分もっと楽しめる本かもしれない。私のような者でも最後まで読めた。自分としては何が面白かったかというと、日本のラジオの特徴が外国と比べて分かる点とか、日本人に受ける音楽がどういうものかとか、彼がそういうところで失敗したり成功したりのくだりとか、業界の話と、どういう姿勢でその中にいるかというあたりかな。ということで、ラジオを聴いているだけで分からなかったピーターさんを知ることができ、そして好感を持ったということは確か。妙に山場をつくったり大げさにせずに淡々と綴っているのが好感。彼の出張DJをやっている所が地元にあるから次はぜひ行ってみたい。
by kienlen | 2013-07-12 08:38 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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