『建築家、走る』

隈研吾の本。タイトルがあんまり好きな感じじゃないなあと思ったけど、この間の小さな建築があまりに良かったので本屋に注文。面白かった、感動した、泣けた、安心できる、元気でる。共感の連続だった。聞き書きなのでまた違った味わいがある。ただ、私はどうも文末に入る(笑)というのが嫌いなので、これ、なくてもいいんじゃないかなあと思った。なんで入れるんだろう。ここで笑っちゃうのかとがっかりしたりもする。それも狙いか。ま、好みの問題ですが、どーも好きになれない。お上品になるのを避けるためかなあ。と、しつこい…。いずれにしろ大変に読みやすく明快で、それに、新鮮だったのは、中国、アメリカ、ロシア、韓国、フランスとかその他色々、建築に対する考え方の違いとか、それに対して隈さんがどういう対応するかというあたり。この人のは雑誌なんかでも目にするけど、他の建築家の本も読んでみようかなという気になる。建築というのは事が大きいのでそれこそ様々な要素が入るから深みも広がりもあって面白い。

当自治体ではハコモノを現在進行しているわけだが、一体どういうものができるのか考え方がよく分からない。隈研吾に発注するなんてことはないだろうな、残念だな。そのくらいのことすればいいのになあ。工事現場はガシガシ動いているようだが中身が見えない。一昔前みたいな発想で運営しているみたいな平和な所なので、この平和が続くんならいいけど、私はこの本に出てくるような時代認識に共感する立場なので、不思議だらけ。こういう本って、例えば息子なんかが多少でも興味を持つようなタイプだったら自分の生き方や世界の動きと日本の特徴を知る上でも紹介したいんだけど、真逆だよなあ。そんなことはともかく、この建築家の本をたいして読んでない者にとっては、生い立ちや家族のこととか、知らないことがたくさん出てきて、なるほどと感じるところがたくさん。仕事への姿勢とか直接コミュニケーションで徹底しているところとか、その通りだよなあと思うところだらけ。面白かったあ。ここに出てくる建築を訪ねる旅なんかをしてみたいな。そういう企画あったら参加してもいいなあと思う。もっとも、自分で行けばいいのだ。ちなみにタイは登場しなかった。
by kienlen | 2013-07-01 10:08 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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