『江戸の暗黒街』

風呂の中で読んだ池波正太郎の短編集。面白かった。こんなに面白いのに今まで読んでなかったとは。何が面白いのかというと、何だろうか。まず、子どもっぽくない。軽妙だけどドライじゃなく人情がある。江戸が舞台だからこういう風にできるのか、あるいは現代でもこんな大人の物語は可能なんだろうか、今の作家なら誰が匹敵するんだろうか。思うにまかせず、でもそれぞれが一生懸命生きていて、だからといってそれに見合った合理的な見返りがあるなんて発想はなく淡々と運命を受け入れつつ生きる。つまり庶民の姿を優しく描いている。似たような話しが続くので途中でちょっと飽きたっぽい感があるが、でも面白かった。男と女の関係があり、プロの殺し屋か敵討ちが登場して、それぞれが自分の役割を果たすのだが、なにか微妙にすれ違うみたいな感じ。中島梓の解説がまたよろしくて、そういえば中島梓も読まずにきてしまったわけだ。今後、図書館で借りてみようかという気になった。しかし彼女も故人とは。

今日は追い詰められていた仕事の一段落の日、ということにしておこう。ここんとこカリカリしていたから、しばらくぶりでちょっとほっとした夕食だった。本当は大掃除をしたいところだが、そこまでの余裕はなくてデスク回りのみ片付けた。しかし結局紙の資料の多くなってしまうこと。若い人だったらこういうことにならないのだろうか。昨日は久々にちょっとした遠出で、夜はそのまま宴会で、今日は朝から天馬っていて昼から少しほっとして、雨降らなくて野菜が困ったなと思っていたら夕方から雨降り。やっと梅雨っぽい時間。夫が珍しく店まで送ってくれと言うので送る。ついでに魚屋に行ったらニシンの刺身があったので購入。北海道で食べたニシンの刺身を思い出して。ああ、どっか行きたい。でもまだしばらく無理。メドがついたらどっか願望はあり。
Commented by tate at 2013-06-07 06:36 x
お久しぶり。
池波正太郎はグルメエッセイしか読んだことないけど、
時代物で、岡本綺堂の半七シリーズも面白いですよ。
お風呂2回分くらいの長さ。
清水義典の「12の月の特別料理」という料理小説も
おすすめ。会社にあるからお寄りの際は声を掛けてください。
机の上に置いておきます。
Commented by kienlen at 2013-06-07 10:36
tateさん、ご無沙汰。それは嬉しいなあ。声かけます、でもいつもいないよね。グルメエッセイではないのに池波正太郎を読んだら毎日食べたものをメモしようという気になってほぼ日手帳を買ってしまったです。何なんだ。岡本綺堂は読んだことない。野村胡堂と間違えて、子どもの頃好きだったと懐かしくなったけど別人だった。しかし2回で読むのは無理だな、多分6回です。
Commented by tate at 2013-06-07 11:02 x
週2日しか出社しないから・・。
「特別料理」は会社でみんなに押し貸ししてるので、置きっぱなし。
Wさんに言えば分かるようにしておくね。
この前紹介してあった清水義典のジジババ、アマゾンで
1円で買いました。面白かった。
私はあの長さ1話はお風呂1、5回分だな。
岡本綺堂は明治の人なので、明治の現代人!から見た
江戸の物語、というのが魅力。文体も当時にしては
かなり最新と思われます。
ただ、古本屋でなかなか見かけません。人気なのかなー。

食べたものメモ。誰か有名人がやってましたよね。
ちなみにうちは息子が10年近く記録してます。
Commented by kienlen at 2013-06-07 18:30
息子さん10年ですか。見せ合いっこできるようにがんばる。
by kienlen | 2013-06-06 21:14 | 読み物類 | Comments(4)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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