『奇跡のむらの物語』

1000人の子どもが限界集落を救う!というサブタイトルが付いている。農文協刊。長野県泰阜村で子どものキャンプや山村留学を実践するNPOグリーンウッド自然体験教育センターの活動と経緯を記したもの。今週初めて泰阜村に行く予定なので図書館で偶然見つけたついでに読んでみた。自然も体験するものになり教育するものになってしまったことは今さら感じるまでもないし、私のような田舎の者には、都会で子育てすることへのどうしても我慢できない感覚というのはあるから、このような活動は面白いと思う。それと、さらに重要なポイントは、この活動によって村のお百姓さんや職人さん、というか普通の生活者たちが自分たちや村の存在意義を確認できて元気になっていっていること。それで若者も村に戻る傾向が出ているということ。

このような活動で雇用を創出することが容易でないことは充分に察せられるが、そのあたりの方針と経済面でのバランスも教えている。経済的に立ち行かなくなりそうな時、自分らの専門でない分野で稼ごうとして失敗し、教育という原点に戻ったことで持ち直すことができたというくだりは、そうだろうな、そうあって欲しいなと共感だった。むらの様子をちょっと事前学習しようと思って読んだものだから一字一句丁寧な読み方ではなかった。書き方もレポートっぽく、文学作品でもないからそれでも失礼ではないだろうと思うことにしよう。しかし、それにしても、子どもを集めて教育的なことをするって自分は多分最も苦手とするところと思う。別にここで言うまでもないか…。
by kienlen | 2013-05-07 12:18 | 読み物類 | Comments(0)

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