『木曽谷の桃介橋』

これは趣味というよりか仕事の関係でといった方がいい読書。出だしが面白そうだったので図書館で借りてみて、一応読んだのだけど、そして物語としては面白い可能性が高いのだけど、そしてひとつひとつのエピソードも面白いのだけど、全体的には分かりにくいというか、すっきり感がなくてかなり残念だった。もっと面白くなるような気がするのだが…。桃介というのは、関西電力の元にもなっている電力会社を大正期に創設した人で、福沢諭吉の二女と結婚して婿養子となって福沢桃介となったことでアメリカ留学できたりもできた人だが、元々たいそうな神童だったらしい。そして、たいそうな実業家になった。で、この人が木曽川に架けた通称桃介橋の付近に桃介記念館があって、この間、そこに行って来た。しかしいい名前だなあ、桃介。息子の名前を決める時に、役所でいきなり日本語の名前を付けられると聞いてとっさにタイ語のニックネームから付けた名前にしてしまって残念。桃介とか梅介とかにすれば良かった。

それで、この本は桃介が地元の反対運動などを押し切って発電所を作りまくる話しなどが色々出てくる。ただ、多分桃介が有名だからこういうタイトルにしたんだろうけど、実際の主人公みたいな人は地元で反対する広助という人みたいで、それが島崎藤村の兄だったか弟だったかで、ついでに島崎藤村の女性関係とか色々出てきすぎて人間関係の複雑さをどうまとめるかが、読者としてはすんなり追いつけない感じあり。と考えてから思ったのだが、これは桃介が主人公だと思わなければ良かったのだ。そうすればもっと理解しやすかったかも。あとは、もっとももっと本気出して読んだら違うんだろうけど、読書に関しては趣味は本気で仕事はやや本気の傾向あり、かも。違うな、何でもいいけど読みやすくて面白ければいい。桃介は著書も多いからそちらもひとつと思って検索してみたけどどうしてもと感じるタイトルがなくて止めた。機会があったらということで。
by kienlen | 2013-05-06 11:30 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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