『毒になる親』

注意欠陥障害、ADHDだと言われてびっくり仰天。え、この私が…。多動でもないし、心当たりなく他から指摘されたこともなく生まれて初めて。で、その人は、自分がそうだから分かるのだそうだ。私は症状を聞いていて、もしかして息子がそうかも、という興味で聞いていたのだが、私もそうだという。うー、考えたこともない。早く気付いた方がいいんだろうけど、この年になって気付くのも怖いものがあるな。で、図書館に行く用事があり、それが早く片付いたので心理学の棚を当たってみたが見当たらない。司書に聞いたら案内してくれた。専門家が書いた一般向けの新書がいいなと思っていたが見当たらず、ソフトカバーのいかにも安直なヤツばかり並んでいる。パラパラめくってみたが、なんかピンとこない。当てはまるとは思えない、自分。しかし気になるから、どっかでもっとマシなのを探してみよう。と、目についたのが『毒になる親』という本。フェイスブックで知人が紹介していたから手に取ってみた。そうでなければ今さらこういう本に興味はいかないが。

結局一部斜め読みはあるにしても読みきってしまった。借りるほどのものでもないし、そもそも居住地の図書館じゃないから借りることもできない。夜までの時間つぶしの必要もあったのでちょうどいい読書だった。これは苦しんでいる人が読んだらいい本だと思った。自分自身が毒になる親かどうか、正直、分からない。自分が当たり前のごとくに言っている言葉を子どもは暴言と取るかもしれない。忙しくて構えないのを無視されたと取るかもしれない。そもそも私は「子どもが好き」と言えるような愛情豊かなタイプでもないから、愛情不足を感じて育っているかもしれない。ただ、自分が母親について自分なりにひじょうに苦しんだので、そっちを思い出して読み、さらに自分の子育てがそれにも影響されていることは意識してきたから、そっちも考えたということ。著者はアメリカ人なんだろうか。さすが、というか、実践的な内容になっていて、毒になる親にどう対処するかが具体的にアドバイスされていた。そこには私自身が、もうこれしかないと覚悟して行ったこともあった。親が死んだからと解決するわけじゃないこともよくよく書いてあり、それはなるほどと思う。著者のセラピーを受ける人の年齢も結構高い事例が並んでいて根深さを感じさせるに充分。母については、自分の中で自分なりの解決ができてから亡くなってくれたことが不思議だった。それが母の死を知った時に一番感じたことかな。ま、20年分くらい余計なエネルギーを使った感はたっぷりあるが、彼女はもっとだったかもしれない。そしてこの先、息子や娘がどう感じるかはまた別問題。
Commented by tate at 2013-03-02 07:28 x
おはようございます。
現在進行形で発達障害に関わっていますが、
大人になれば多動は少なくなる傾向が。
それより、片付けられない(常識を超えて)のが
問題になることが多いみたいです。

それ以上に、流行みたいになっていて
周りと少し違うことを「自分は発達障害ではないか」
と思ったり、少し変わった人を「あの人は発達障害ではないか」
と思ってみたり(指摘したり)、
・・・・ということが多いと思います。
たまにビンゴ!もあるでしょうが、医者から診断が
下る人はそんなにいません。
例えその範疇の人であったとしても、成人の場合、
本人が困っていなければそのままです。
こどもの場合は診断が付くことで、
「支援」が増えるので、メリットはあるんですが。

毒親、私も以前読みました。
自分に置き換えるとちょっと怖い。



Commented by kienlen at 2013-03-02 12:09
tateさん、ありがとう。簡易な診断方法みたいなのを読んでいると、こんなのたいていの人があてはまるだろうと思えます。今のようになっている社会で生きるのに適した人間を想定しているからだろう思えてならないな。片付けねえ、必要なければいいじゃないかと考えちゃうこと自体が怪しいんでしょうかね。つまり本人困らない。これはほとんどイコール周囲は困るという説もあるけど…。毒親、読んだんだ、私、今読んでももう遅い。
by kienlen | 2013-03-01 23:02 | 読み物類 | Comments(2)

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