『永遠のゼロ』

百田尚樹の本読みたくて友人から借りていたもの。今日、電車に7時間近く乗っていたのでその間に読んだ。途中まではそれほどじゃなくて、貸してくれた友人に期待はずれだったみたいなことを言ってしまったが、それはもう全く間違いでした、前言撤回とメールするはめになった。出だしはなんとなくわざとらしい感が気になったけど、そこで挫折したら絶対損だ。どんどん止められなくなり、はあ、これですか、という最後。最後を読んでいた時に電車がガラガラだったからいいけど、向かいの席に人がいたら泣いているのが明らかに分かってしまっただろうと思う。涙なしで読める人がいるんだろうか。深く感動しました。友人から借りた時に、本のページが多少ひしゃげているような感じがあったけど、これはもしや涙の跡か?

実の祖父が特攻で死んだということを知った孫ふたりが、見たこともない祖父を知る人に片っぱしからインタビューするという構成なので、何がいいかというと、地の文で書いてしまうと説明調になってしまうところが語り口調なのでひじょうにシンプルになって読みやすくゼロ戦の特徴とか攻撃スタイルとか一歩間違うとマニア向けかみたいな話しも抵抗なく読める。それと、人間性が露出するのでひじょうにリアル。日本軍がどういうものだったのか、ということはこの間読んだ失敗の本質にもあったのと重なるところがあるが、こちらは現場で起きていることなので恐ろしく胸に食い込んでくる。ううむ、素晴らしい本だった。しかしこういうの読んでいると際限なく、しばし我慢しないとならないから、今日は遠方に行ったから知らない町を散歩でもと思ったけど結局駅ビルの中の書店で長時間散歩して高い本を2冊買った。これだと面白くて止められないという類の本でもなかろうと思って。
Commented by 雹子 at 2013-02-01 22:40 x
よい旅でしたか?
永遠の0は確かに泣きに泣いた。
命を捨てたくない、捨ててはいけない、でも失われようとしている、という葛藤で、読みながら、まるで我が身に降りかかったことのように苦しかったという記憶が
Commented by 雹子 at 2013-02-01 23:14 x
追伸:
映画化されるのですね!
http://www.eienno-zero.jp/index.html
Commented by kienlen at 2013-02-02 09:58
長旅のおかげで本を読めました。絵になりやすい話ですもんね、どういう視点から映画になるのか興味あるけど、この著者の丁寧さは活字ならではの魅力と思うので別物として楽しみにすることにしよう。戦闘場面を映画で見るのは苦手だから、作りかたによるなあ。
by kienlen | 2013-02-01 21:59 | 読み物類 | Comments(3)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
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