『戦後史の正体』

孫崎享著。創元社刊。購入動機に出版社がここってのが大きい。1500円+税。読書自粛が続いていた、状況的にはそれを続けなくてはいけないのだが、内面的にはもう限界。酔った勢いでアマゾンで2冊注文してしまったうちの1冊がこれ。立ち読みせずに注文なのでどうかなと思ったけど、いやはや、1p目から夢中になってしまいました。ボチボチ読書というのはできにくい、とにかく記憶力悪いので間を空けると読み直ししないと流れを忘れてしまうのだ。で、忘れない程度のペースで読んだ。前回同様、就寝前読書を少しやって飽きたらずに昼間を侵食。今日は、友達が温泉に入っている間、どうしても本から離れたくなくて読書を選んでしまった。蕎麦を食べてから休憩室にひっくり返って読んでいた。絶好の温泉日和だったというのに。それで友人が「ああ、天国」と温泉から出てきて私はこの本を読んでいて「ああ、地獄」としか返答できなかった。

月並みな言い方をすれば、縦糸横糸あるいは斜めとめぐらされた一見複雑怪奇な歴史の糸を、米国からの圧力という糸だけをぐぐぐとたぐりよせたら、はい、きれいに1本の極太な糸が出てきました、お見事、という、ひじょうに分かりやすい内容。陰謀説というように評していた人もいたけど、そんな風には感じられなかった。諜報機関ものとかは興味があるので、それらとか、それに、米国政府が各国の政府を転覆させる手法とかは読んだことがあったけど、なるほど、それで日本が例外であるはずないんだということを知らされた。断片的にはききかじったような内容も、こうして太い糸として引っ張り寄せてほらほらとやられると、ほんと、すごいな。最後はTPPで締めくくりだけど、駆け足の終わり方でしかないことは感じられた。この本、存在は知っていたけど酔った勢いがなければ買わなかったかも。ナントカの正体って、なんかトンデモ本みたいな疑いを抱きやすい。酔った勢いというのも大事なのだ。せいぜい飲むとするか。高校生にも分かるという方針で書いたとのことで、ひじょうに平易で読みやすい。どういう種類の人でも、って変な言い方かな、一読しておいて損はないんじゃないかと思った。
by kienlen | 2013-01-24 16:32 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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