新しい店のドア

新しい店の内装を頼んだ建築士から「ドアの色を見てくれ」という連絡があり、見に行った。カリフォルニアの青い空という感じでアメリカのピザ屋みたいである、といってもアメリカは行ったことないし、ましてやアメリカのピザ屋なんか全然知りませんが。真っ青で爽やか。これは自分では選ばない色で、もちろん夫の好みである。青がいいねという点では一致して、私は勝手にくすんだブルーグレーを想定し、夫の方は真っ青だったわけだ。それもいいなと思ってそっちにした。自分の発想はつまらない。で、そこにステンドグラスをはめ込むという、教会風でもある。ますますタイから離れていく。あまりに鮮やかなので少し暗めの色を塗っていたから「それ以上暗くしないでいい」と職人さんに伝えた。しかし場所的にどうなんだろうか、人通りは皆無だし、と思っていたが、よく見ていると、車は結構通るし、昼間はボツボツと歩く人もある。今までの場所はアーケードの中で車は皆無だから、また違った層の人の目につく可能性はある。

結局のところ自分でやっている場合、ネガティブに考えてもしょうがないのであるし、この環境でどうするかという方向で考えるのみなのだが、その点で面白いのはお客さんの反応だ。ある人は「せっかくいいお客さんが付いているのに移転なんかしてさあ、何考えているんだ」みたいにおっしゃる方もいる。これはまあ、恵まれた時代の恵まれた企業人をやってきた人だ。今日と同じに明日があり、今年の続きで来年があるという発想に違いない。それもリアルなのでいいのだが、当方勤め人ではない、自分で商売やっていたら、とにかく自分で努力するしかないんだし、移転するにはする理由があるのだ。雨漏りも直してくれない大家に高い家賃払うのはあんまりであり、出て行けと言われているも同然。とにかく今年は色々あった。母の自死というびっくりな幕開けに続いて、自分の方も仕事のハプニング、そして店の移転も突然だし、さらに車検でタイヤ交換を勧められ、雪道の怖さを知る雪国の者としては受け入れるしかない。もうヤケだ、この出費の連続、楽しいということにしておこう。入院していた父が昨日退院。重大事ならという心配があったのが幸運なことにたいしたことなしでひとり暮らしに戻った。バランスからすれば感謝の方が大きいかな。森羅万象にありがとうございます。
by kienlen | 2012-11-27 22:23 | その他雑感 | Comments(0)

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