『軽井沢別荘史』

ちょっと必要があって必要箇所だけでも目を通すつもりで図書館で借りたものだが大変に面白く通読。軽井沢という場所についてほとんど何も知らない。作家とか文化人とかが多いとか、老舗のコーヒー屋に若い頃に行ってみたりとか、用事で行ったり、遊びに行ったりしたことはあるが、単に自然環境からみたら別荘持つなら八ヶ岳山麓の方がいいんじゃないかとか、どうしてここがそんなに魅力的なんだろうとか思っていて、それに何といっても自分の世代というのは、ニュースなんかで夏の軽井沢の賑わいを見た記憶があり、あんな所はゴメンだ、みたいな先入観が養われてしまっていたのかもしれない。それと、軽井沢に移住してきている人の思い入れをうかがっても、妙にプライド高いな、みたいな、それって自分の側の劣等感の裏返しですか、みたいな、あまりに別世界というか、他の場所で感じるような直感的な心地良さみたいなのを感じたことが不思議なくらいにない。ほんと、不思議だな。

歴史を少しでも知るのは楽しい。別荘史を垣間見ることで軽井沢のある意味の魅力を知ることができた、この本のおかげで。で、ちょっと分かったことがあったのだ。自分の好みとして、多少怪しげというか不健康というか猥雑というか、どうしてもそういう場所に惹かれるところがある。これはもう癖なんでしょうがない。で、そうだ、軽井沢にはそれがないのだ、理由がこの本で分かったのだ、それで、何か抱いていた違和感というかそういうものが分かったのだった。いやはや、歴史って面白いな。山なら山で、そこに歓楽街がないのは分かる。でも軽井沢ってそういう山でもないし、町だし、駅もあるし、幹線道路が走っているし。で、隣の御代田とか佐久にはタイ人もたくさんいるのに、軽井沢在住というタイ人にはあまりお目にかからない。やはり突出している町なんだけど、なるほど納得。答えがここにすべてあった。ありがとうございました。
by kienlen | 2012-11-22 08:37 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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