女は男の10倍働いて評価される

新学期は子供が突然「絵の具の赤と黄色がないから買ってきて」「墨汁あると思ったら兄ちゃんが使っていたから明日困る」等の突発事案が特に増える。半径10キロ以内に店1件ない私の育った田舎の小学校には購買というのがあって、背の低い私は台に乗って購入したような記憶がかすかにあるが、今時の町中の小学校だと、親が民間企業に走らなければならない。今日もそんな日だった。自転車で出ようとしたら、駅の裏に置きっぱなしにしておいたことに気付き、車で出た。そしたらカーラジオのNHKニュースが、おおよそ以下の内容を伝えていた。肺炎で入院していた小池環境大臣が退院して早速大臣執務室に入って仕事を始めた。女は男の10倍働かないと評価されないから頑張りすぎたようだ、というコメントを出した。

短いニュースで紹介するワンやツーのフレーズのコメントは、小泉首相は例外かもしれないが、どういう文脈か分からないことを考慮した上で(つまり誤解かも)、それにしても男の10倍働くとはどういうことだろう。男が1枚の書類を仕上げる間に女は10枚。男が5分のスピーチで済ます間に女は50分。男がランチタイムを1時間取ったら女は6分。男の働きぶりを実時間で撮って、それを10倍早回しにしたら女の仕事で、女の仕事を10倍のスローモーションにしたら男の仕事ってことか?そもそも10倍という格差を平気で口にする意図は何なのだろう。それから「評価」は誰からの評価なのか。もし国民からの評価だったら、国民の1人としては、女だからって男の10倍も働いて欲しいと思わないし、量より質を求めたい。入院で医療費が伸びると、また国民健康保険料が上がるから勘弁して欲しい。もしも大臣の上司からの評価を気にしてコメントに至るなら、なんだか「頑張っているアタシを見て見て!」みたいで気色悪いが、おかげさまで数分のドライブを10倍に感じることができた。
by kienlen | 2006-04-17 22:38 | 男と女 | Comments(0)

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