味噌汁がなかったら

娘が味噌汁を一口すすって、すごく幸せそうな顔をした。なるほど。修学旅行から戻って最初の家での食事。旅行の2日目に電話があり、どうしたのかと思ったら「食べ物が口に合わない」と言う。何でも食べる子なので驚いた。一方で、味音痴かと思っていたがそうでもないのかも、とも思った。それと、慣れない場所だから食欲落ちても不思議でもない。もっともそういうタイプにも見えないけど。「どんなものが合わないの」と尋ねると「帰ってから話す」ということ。そこで帰宅した娘にまず聞くと開口一番が「味噌汁がなかったの」というのだ。それと「米が美味しくなかった」。なんとなくピンときた。味噌汁じゃないスープがあって、それが合わなかったというのは考えやすい。汁物って味が特に分かりやすいもんな。だからまずいトムヤムでタイ料理嫌いになる人もいると思う。

ここは味噌文化の土地だ。何といっても味噌の生産量で全国一。手作り味噌も盛んだし、直売所に行くと現地の豆の味噌が結構どこにもある。私はそういう個性的な味噌を食べ比べるのが大好きなので、たいてい3種類か4種類は同時に使用している。今も、友人が扱っているお手製味噌と、直売所のもの2種類をその日の気分で使い分け。味噌汁をほとんど毎回はもちろんだが、炒め物等にも味噌を多様。ウチから味噌を取ったら料理が成り立たない。実家でもずっと農協に発注して作ってもらうのを使っていて、これも美味しい。ダシを入れない方が味噌の味が引き立って好きなので、このところは野菜から出るダシ以外はニボシもカツオも加えないで作っている。味噌汁がなかったの一言で何か全部分かったような感じがした。何でも食べているようだけど、それぞれ土地の土地の食文化を色濃く反映したものなのだと再確認。
by kienlen | 2012-10-07 09:39 | 家族と子供の話題 | Comments(0)

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