『その未来はどうなの?』

橋本治著。これも友だちからの借り物。橋本治は、この間の内田樹との対談が濃厚というか、細かい事まで書いてあって、そこから判断するにこういう本は余技というか、お遊びなんだろうなと思いつつ読み、だけどあとがきを読んで、病気なんだということが分かって、となるとまんざら遊びでもないのかなというか、でもそれは中身に関係ないか、いやあるか。テレビ、ドラマ、出版、シャッター通りと結婚、男の未来と女の未来、歴史、TPP後、経済、民主主義、以上について、未来はどうなるの?という設定で綴っているエッセイ。橋本治が言っていることって、普通に考えればまとも、という感じで、これもそういう感じだった。男の未来と女の未来については、ちょっとよく分からなかったという以外は、ふむふむ。特段異議なし。面白かったのはドラマの未来かなあ。うん、ここは文学的な香りがしたな。

今日はどうも気分が低調。未来はどうなるの? ってタイトルは人々の不安を吸収するのに余りあるタイトル。一番の関心どころでしょう。ちょうど政党のリーダーを選ぶ手続きの様子がニュースに映っていた。で、何を信じろっていうんだ。そうそう、この本の中にあった、どうして本の中で主張しなくちゃいけないのかって思うくらい当然のこと。確かTPPのところだったか。つまり賛成派はいい点だけを主張し、反対派は悪い点だけを主張する。何事にも利点と欠点はあるんだから両方提示すべきでしょう、みたいなの。本当に不思議だ。だから判断できないわけだ。両方提示されて判断できるかっていうのも難しいけど、そもそも基準値に達してない提示だもんな、色々なことが。どうしてそういうことでまかり通ってしまうのか、ちっとも理解できない。この本でも答えを導いているわけではない、当たり前だけど。なんか、気力が失せてきた。それにしても、もう今年も残り少なくなってきた。
by kienlen | 2012-09-17 20:59 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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