「ミッドナイト・イン・パリ」

今週で終わってしまうので今夜行こうと思っていたところ、しばらく会ってない友人からノンアルコールビール飲みに来るという連絡があり、映画を諦め、だったら何か作ろうと準備していた。ミートソースを作っておいてズッキーニを軽く入れればいいようにして、砂肝を塩麹に漬けて焼けばいいようにして、昨夜作ったギョウザの残りも動員して、シメサバを解凍して、ウインナソーセージを簡易燻製にして、などなど。で、そろろそ来るかなと思ったところにドタキャンの電話。準備したものをひとりでムシャムシャ食べながらビールを飲み、やっぱり行こうと思い直して映画へ。観客はなんと7-8人はいたから多い方ではないだろうか。自分の年代には懐かしい名前がたくさん出てきた。画家や小説家や、自分が若い頃に興味を持った芸術家達。楽しい映画だった。

アメリカ人が1920年代のパリにタイムスリップする映画だということだけしか知らなかった。どうやってスリップするのかと思ったら、これがまずのどか。主人公は小説を執筆中の脚本家で、美人で裕福そうな婚約者と一緒にパリに来ていたのだが、価値観が相当違うことが描かれる。どこにでもありそうな違い。雨に濡れるのが好きな男と、とんでもないと思う女。歩くのが好きな男とタクシーに乗りたい女。それがフランスをアメリカの価値観を象徴しているんだろうか。ということで、なんとなくズレがあるけど一応愛し合っているということになっている。ところが男だけタイムスリップしてしまうことで歯車がずれてきて…みたいな話。何かぐっとくるような感じはなかったけど、楽しくきれいで上品な大人の娯楽映画って感じ。力を入れる場面がなく全然疲れない映画。ハラハラせず、感動を呼ぶのでもなく、ドキドキもなく憤りもなく涙もなく笑いもない。すごいな。主人公の男と一緒になってあれって思っているうちに終わる。
by kienlen | 2012-08-13 22:48 | 映画類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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