意味不明な顛末

駐車場で車をぶつけた時のこと。何だか奇妙な体験をした。そこはよく行く直売所の駐車場で、私はキノコだけ買って車を出す時、駐車場があまりに空いていたのでまったく油断してしまい、不注意で後部を人の車の前部にぶつけてしまったのだった。100%私が悪い。人が絡まなかったのは本当に幸いだった。持ち主は店に入りかけたところで唖然としていたので、私の方から声をかけた。それにしても、ちょっと驚いたのは相手の方が動転しているように見えたことだ。私も、自分がぶつけたのは初めてなので心底バカだと思って自分にうんざりしたが、とにかく車がへこんだだけなので修理するだけのことだ。大きな事故でなかったことに逆に感謝した。こういうことは何かの警告と受け取るべきと思うから。自分も仕事先に向かっているところで急いではいたが、まさかこっちが悪いのに自分からそれを言うことはできない。この場で修理の話等しなくちゃな等々思っていたら、なんと相手が「急いでいる」とひじょうにそわそわしている。

それはアリだと思う。逆の立場だったら私も「急いでいる」と言う。勝手にぶつけられたわけだから、被害者が自分の希望を言うのは当然だ。そこで、じゃあ夜なり明日に話すなり、相手のいいようにしようと思って「どうしたらいいでしょうか」と尋ねた。夜中に直接家に来いなり、明日電話しろなり、の返事を想定していたら「自分でぶつけておいて、どうしたらいいでしょうはないでしょう」と怒られた。ちょっと意味が分からず「お急ぎでいらっしゃるから…」と説明しようとしたところに、ちょうど偶然に居合せた知り合いが首を突っ込んできた。現場を目撃したわけでもなく、ただ男なのだった。すると被害者はこの男性に向かって「この人がおかしい」と、いかに私がおかしいのかの説明を長々と始めた。そんな時間はあるのかとびっくり。なんだ、この人達知り合いなのか、と思った。そして被害者はいなくなった。警察といいかけるから呼ぼうとしたのに。そのままいなくなっても困るから用事の済む時間を聞いて、それ以降に電話します、というのが精一杯。で、その知り合い男性に「あの方お知り合いなんですか」と聞くと「違う」。

なんで関係ない人が関係ないことに首突っ込むのか理解できない。首突っ込むというのは比喩じゃなくて、急いで車を出そうとしている被害者に連絡先を聞いたり教えたりしている時に、本当に助手席の窓から首を突っ込んで話し始めたわけだ。こんがらがるってほどの難しい案件でもないのは幸いだけど、しかしなあ。そして車が走り去り、ふたりになると「こういうことは間に人を立てない方がいいよ、こんがらがるから」と言うのだった。そんなこと考えもしなかった。人を立てるってどういう意味だ。さらに「困ったら連絡くれ」である。困ったら警察か弁護士か、親しい友人か、案件にふさわしい人に相談はするかもしれないけど、なぜこういう方向に?このことを友人に話すと、私ら中年女は何かあった時に自分で対処できずにオロオロして夫とかに相談するのじゃないかという。なるほど、被害者の女性は、どうしたらいいですかという意向うかがいをそのように捉えたってことだろうか。そしてそこに男がいたから、女じゃ埒あかないから男に訴えたというわけか。不思議で気持ちの良くない出来事だった。

その後、いつもお願いしている自動車屋に電話しかけてから保険屋に電話。「5時過ぎているからフリーダイヤル対応になります」とたわけたことを言うので、なるほど、ここは保険料高いだけで対応がなってないという噂は本当か、長年何台も入っているのをキャンセルしてやると内心思いつつ「お宅、お役所ですか、あ、役所みたいなもんか、でもねえ、私も全然分からないことで、一応夜電話するっていってあるから相手に電話するのに保険が使えるか使えないか分からなかったら何も話せないでしょう」と言って保険でカバーできる範囲を調べてもらった。そして夜相手に電話した。この時も当方は普通に話していたつもりだったが話しは全然噛み合わない。とにかく相手の要求を知りたいだけ。今回の件でこっちからの希望が入る余地はない。警察に行くなら行く、不要なら不要で修理だけ進める。それだけのことなのに全然話が進まずわけわからずにいたらだいぶたってから「こういうことって保険屋が話すことでしょう」と怒られた。最初に言ってくれればいいのになあ。私だって別に話したくないもん。でも警察を持ち出したのもあちらだし、持ち出されたことにちゃんと対応するのが誠意と思っていた。どういう風に解釈したらいいのか、今もよく分からない。
Commented by 信濃屋中米 at 2012-08-05 09:34 x
ご無沙汰しています。このクソ暑い(失礼!)のにラムバークな事故処理とは・・・・ご心中お察しいたします。私も昨年、事故をもらいましたが、その時加害者があまりにも茫然として、なかなか車から降りてこないので「ボケ老人か?」と思いましたが、免許証によると私より年下でした。思わぬ事態が起きると、その人の奥行きみたいなモノが垣間見えますね。はなはだ厄介な事態でしょうが「プチ不幸」で済んだ、という結末になりますように。因みに「あなたは全然おかしくありません!」
Commented by kienlen at 2012-08-05 11:56
中米さん、こんにちわ。ここまで面と向かって「あなたの言っていることはおかしい」と言われると、あ、それなら受け応えしようがあるけど、関係ない人に「この人おかしい」と言われても対処のしようがないのでした。やっぱり言葉の通じない国に住んだ方がいいかも。コスタリカかな…。おかしくないと言われてこんなに嬉しいとは、なんだか情けないんですけど、ありがとうございます。
by kienlen | 2012-08-04 16:59 | 出来事 | Comments(2)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
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