『スパイス何でも小事典』

サブタイトルに「おいしくて体によい使い方」と書いてある。ブルーバックス。日本香辛料研究会編。大学や企業のスパイスに関わる研究者や商品開発者や製造業者や食文化研究者が集まっている研究会で、中の数人がそれぞれの項目を担当して書いたということがはじめに説明されている。ブルーバックスにふさわしく科学的な根拠を持って書くようにとお願いしたそうだ。科学的という言葉が与えるインパクトは強い。それで買ったに違いない。ブルーバックスって、ハヤカワミステリみたいなあこがれがあるし。それで各種スパイスの成分表示があって、その特徴の説明もある。しかし全く覚えられない。覚えなければならない動機もない。結局辛味成分はスパイスによって違うとか、同じ種類もあるとか、そういうおおざっぱなことを漠然とふ~んと感じる程度の非科学的読者であると、何のために読んだんだか。

これを買ったのはいつ、なぜだったか覚えてない。何かの折りに役立つと思ったのかもしれない。それには科学的でやさしい新書ってありがたいから。そうそう、ハーブをたくさん使うタイ料理がもっと出てくるかと期待したんだけどほとんどなかった。それと日本料理がスパイスをかなり利用しない料理であることは確認できたけど、それってどうしてなのかなあ。薬草は色々あるんだから料理に使われていればなあ、庭のドクダミだって子どもの時から食べる習慣があればいい香りに感じて好物になっている可能性は高い。タイ人の草の食べ方を見るとつくずく感じる。ドクダミの香りのスープとか、どうなんだろうか。本の方は、今覚えなくてもちょっとした安心感で置いておくにはいい感じ。でももうちょっと面白く書いてもらえると楽しめるんだけど、楽しさのためじゃなくて科学だからしょうがないか。でもなあ、何か物足りない。事典とはいっても読み物形式になっているから。しかし寄り集まって書く場合って統一できないもんなあ、ということははじめにで説明されている。なんかちょっと残念、くどいか。
by kienlen | 2012-07-08 07:58 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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