『王者の食ノート-スポーツ栄養士虎石真弥、勝利への挑戦』

アスリートにとって食べ物が大事です、ということを徹底的に描いたもので、スポーツ栄養士の認知、普及も求めているっぽい。主人公は虎石さんというスポーツ栄養士の草分けで、この日本では未知らしい分野を、ものすごいバイタリティで開拓していく様子を描いたもの。舞台になっているのは、東洋大学陸上部と帝京大学ラグビー部。駅伝は見ているから知っている選手も登場するし、ルールが難しいというものではないのでイメージしやすいが、ラグビーを知っていればもっと面白かったと思う。ラグビーは全く分からない。虎石さんの熱血ぶりがすごい。それと、やはり勝利を目指すアスリートの努力ぶり。はあ、すごいですね。大学が舞台なのでつい息子の姿を思い浮かべ、全くどうしてこうひたむきにがんばる子がいる一方で、息子はああなんだ、と関係ないのについつい浮かんでくるわけだ。邪魔するな。ということを人に話したら「で、子育て後悔してる?」と聞かれ、いや、後悔もなにも、親がこうだし・・・としか答えようがなかった。ははは。

どの栄養が何に作用して、っていうのを読んでいると、精神を安定させる栄養素とか記憶力を高める食事、楽天的になる食事、ポジティブになる食事等々、この例が願望を表しているようで恥ずかしいが、とにかく色々可能なんだろうなと思う。端から端まで熱血な物語で、圧倒されてしまった。努力、挑戦、勝負が好きな人の励みになる内容と思われる。スポーツをやっている子の食事管理をしている親の実用書にも。それにしても自分はむしろ、この圧倒的なエネルギーの源は何か、どこから来るのか、と、そっちの方面に興味があるので、それについても描いて欲しかったなって気がしたけど、本題と離れてしまうから散漫になるか。ドラマチックで感動的という種類の本かな。スポーツ根性ものの応用みたいな感じ。
by kienlen | 2012-06-12 16:20 | 読み物類 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


by kienlen
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31