子どもと仕事

娘の学校の合唱発表会というのが、大きなホールを借りて行われる。いつからこういうのが始まったのか知らない。少なくとも私の時代にはこんな大げさなことをしなかったと思うけど、今ではいっぱしの伝統になっているらしい。昨年そのことを知り、ちょうど時間があったので見に行ってみた。そうか、昨年は原発事故の直後に卒業式があり入学式があり、そしてじきにこの発表会だった。あれからたった1年というのに、元に戻ることのないと思うようになっていた日常がここにある。気持ちが同じというわけではないけど。で、その発表会はとても楽しかった。だいたい学校行事にそれほど行かないし、中学はもう全く行ってない。だから小学校からいきなり高校を見るわけで、さすがにそれなりに様になっている。だいたいこれを目差して朝練習も夕方の練習もあるようで、なかなか熱心な準備。今年も予定に入れてあった。

ところが仕事になってしまった。こういう時は迷うことなく仕事を取る。それを伝えると、生まれた時からそうだったから娘は慣れているはず、と思っていたのに、ものすごくがっかりして不機嫌になった。自分にしたって楽しみにしていたのを行かれないのだから残念な上で、人生って日々選択の連続なんだから、それにここで別の選択はないでしょう、という内容である。ご機嫌取りする理由もないのでそのままにしていた。ただ、相手が不機嫌なのは気分が悪いだけ。それにしても平日の1時というひじょうに半端な時間に、一体どれだけの親が行けるというのだ。私がブラブラしているように見えるから不機嫌になるだけで、休みを取りやすい恵まれた企業の勤め人以外の勤め人だったら最初から期待しないだろうに。すると、ちょうど父から「野菜持っていく」という連絡があった。「じゃあ、ついでに見てくれない」と言うとOK。それを娘に伝える。嬉しそうでも悲しそうでもない。ただ「友達のお母さんもダメになったんだって。仕事休みとっておいたけど別の用事ができたんだって」と言いながら、機嫌は直っていた。そしてじいちゃんへの注意事項を並べて「電話しておいて」と言って出て行った。昼用のサンドイッチを作り、同時に夕食も準備した。さて、行くか、仕事。
by kienlen | 2012-06-06 08:16 | 家族と子供の話題 | Comments(0)

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