男きょうだい

用事があって夫の店に行って来た。もっとも毎日のように飲み食いに行っているわけだが。今夜はお客さんもなく珍しく夫と話した。「兄が来週タイに行く」と夫。彼の方から話しかけてくるとは驚異的、どういう風の吹き回しなんだ。夫には男4人、女2人のきょうだいがいて、兄が日本人と結婚して日本在住。「この間も行って来たばかりじゃない」と私。夫の兄は勤めたり辞めたりで何をしているか分からないが常に外国に行っている。この間の時点では、会社を辞めて自分でビジネスを始めたということだったが、以前から色々やっていたはず。夫宛のビジネスメールを私のパソコンに送ってくるので何かやっているらしいことは感じるが、夫は関わっていないらしい。「ビジネスで行く」と夫。「一緒に行けばいいのに。昼は無理だけど夜の店番はできるよ」と私。考えている風な夫。で、兄のビジネスパートナーというのが残りふたりの男のきょうだいなのだが、このふたりが気が合わないらしい。「きょうだいで気が合わないなんて変だ」と夫が言うから「よくある話でしょう」と言った。夫が言うには、どっちも頭が固くて自分の方ができると思っているらしい。

「兄ちゃんの頭の良さと能力は誰が見ても認めるから兄ちゃんは問題ないよね」と言うと夫も認めていた。「ところであなたの立場は?」と聞いてみた。夫は何というか普通の人である。変わったところがなく常識的で当たり障りがないというか、バランス感覚があるというか。そして穏やか。物事を深く考えない。イージーゴーイングっていうのかな。気の合わない弟達はどっちも目立ちたがりで派手で元気があるタイプで夫とはかなり違うように感じる。兄ちゃんは天才的なタイプ。貧しい育ちで自力でアメリカ留学していて日本語もひじょうに堪能でIT業界なので、かなり生きる力のある人と思う。しかもとっても優しく心が広い。こういう人っているんだなと感じ入る方。で、夫であるが「皆が自分の言うことは聞く」という立場だそうだ。そう言われてみると分からなくもない。問題発言をしないタイプというか。うなずくしかないというか。ビジネスは忙しいらしい。洪水で日本企業が甚大な被害を受けて機械の修理や新規購入が必要で、それを請け負っているらしい。なるほど。弟達は日本語は全然駄目だが、ひとりが技術者でひとりが営業。兄ちゃんは日本語も英語もタイ語もできてリーダーで技術もある。「アタシも何か手伝うことないかなあ」と言ったら鼻で笑われた。技術ないもんなあ。夫は料理できるからいいよな。自営だからリスクは大きい。しかし、今日の四十九日の集まりでもつくずく感じたのだが、ウチの近い親戚はサラリーマンというか、公務員とかそれに準ずるような人ばかりである。正直、自分がこういうギリギリの、いつ破たんか分からない立場にいると、別世界というか発想も考え方も全然違うのだ。危なげないのは親戚としてはいいのかもしれないが、話題が皆無。それで結構ぐったりするわけだ。危なくても面白いってのもいいってことにしておこう。
by kienlen | 2012-05-12 22:33 | タイ人・外国人 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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