特注の木製引き出し

いつの間にかこの家も築10年くらいになるんだろうか。まだ建てたばかりだと思っていたんだけど。つまり、経年劣化の見られる存在が人間以外にも出てきており、なるべく軽く生きたいと思って間に合わせ的に使ってきたモノで使用に耐えなくなってきたものがある。重要なのが洋服入れ。収納スペースがないすべてむき出しの家だから隠す場所もなくどうしようかなと考えていた。すべて処分して買え換となるとそれはまた一大事。構造的には引き出しの交換でいいということには気付いた。でも、交換用の引き出しがない。難しいもんじゃないから自分で木で作ろうと思ったものの、慣れないことをする手間と素人による出来具合をイメージすると・・・な感じ。とはいえ、注文でまともに作ってもらったら相当高額になるだろう。何日か考え、そうだ知り合いに建築会社の社長がいたことに気付いた。「ちょっとお願いがあるんですけど」と電話するとすぐに来てくれた。用件を話すと「いいよー」と言う。いくらでやってくれるか聞くと「ただってわけにいかねえからなあ」と言う。ただほど怖いものはないというのは侭ある。それにホームセンターで売っている木の値段を考えてもそれなりにするもんな。結局は比較的手ごろな価格で折り合い。

問題は、社長自らやるわけじゃないので、こんな仕事ともいえないような作業をやってくれるかということだ。この会社における社長というのがなかなか微妙な立場であることは何度か経験している。「半端な木でいいな?」「もちろん、逆にその方が面白くていい」というのも条件。それで安上がりなら何の問題もないどころか歓迎。「職人に作ってもらう」と古い引き出しをお持ち帰り。あの会社のことだし、それに仕事として受注しているようなことでもないし相当時間かかるかも、自分で作っちゃった方がいいかなあとか考えて電動ノコギリ買うかなあと思ったが、結構高いし、いずれにしろ連休明けだろうと思っていたら、意外に早く見本品が届いた。ベニヤで、薄いのをカバーするために横木を渡したもの。ちょっと頼りない感じではあるが、自分じゃあできないものである。大きさもぴったり。それで発注。とはいえ時間はかかるだろうと思っていたら連休中なのに昨日持って来てくれた。杉材だった。いい香りがする。「こういう所もあるけど」と節の穴明きもあったが、そういう方が逆に自分は好き。嬉しい。既製品を買うより嬉しい。このくらい自分でできると楽しそうだけど、人にお願いするのもいいもんだし、大事にします。こういうちょっとした作業を引き受ける人が付近にいたらな、と、タイの街角など思い出したが、今はどうなんだろうか。しばらく行ってない。
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by kienlen | 2012-05-04 09:20 | その他雑感 | Comments(0)

信州で読んだり書いたり、時には旅したり


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