命とその後

この間、指輪などしない友人の指に光っている指輪が気になっていたら「母の形見」と言っていた。それでずっと気になっていたことがますます引っかかった。ここまで何も残ってないのかということ。ウチの母の場合だ。もう随分前から身辺整理をしていたようなところはあったが、元々モノを捨てるのが趣味みたいな人だったからそれとの連続で理解できた。それにしても自殺は単純に発作的なものなんだろうか、あるいはどこかで準備していたのか、それともそれら複合か。まあ、多分複合だろうな。私からすると母は死から目を背けている人という印象だったが、実は本気で考えていたからこそ、そう見えたのかもしれない。だいたい、本気のことの方が表に出さないというのは、多くの人で共通するんじゃないだろうか。となると狼少年じゃなかったわけだ。うむ、意外。みくびっていたかも。あの世でまた出会えたら聞いてみることにしよう。

残っていたのは衣類くらいだった。重要書類とマジック書きした箱もあったが、たいしたモノは入ってない。それからタンスには喪服がやけにたくさん。母の喪服があったら、それを葬式に着ちゃおうかと思って、実家に泊まっていた娘に「ばあちゃんのタンスに喪服ある?」と電話したら、見てきた娘が「黒いのたくさんあってどれがどれか分からない」と言っていたのだが、まさにその通りで黒いのがたくさん吊るしてあった。あれ、使っていたら今月のカードの支払いが大変な金額にならなくて済んだのだが。モノを残してないおかげで処分や掃除の手間はかからない。翻って自分。どうだろうか。母よりはあるかもな。保険も複数入っている。今回の件で初めて知った重要なことは、母の兄が、入院先だった精神病院で亡くなっているということだった。当時は心の病のハードルが今ほど低くなかった頃だから、本物、というのも何だが、自分もその直系なんだと妙に意識してしまっている。止めよ。入り口らしき場所には立たないことだな。現場の前に咲いていた花がやけにきれいだった。直後に撮ったもの。寿命は2,3日だったか。
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by kienlen | 2012-04-27 10:46 | 家族と子供の話題 | Comments(0)

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